大和編『日本三國』の聖地巡礼 、西日本ならではの景色
漫画・アニメ『日本三國』に登場する大和(西日本)の聖地巡礼ガイド。物語の舞台になった愛媛・大阪・福井・愛知の実在スポットを、作中の場面と現地の見どころ、海外からのアクセスとあわせて紹介します。
『日本三國』に登場する架空の国「大和」。この領内に実在する聖地、つまり作品の舞台になった現実の場所を巡ります。物語の幕が開く愛媛から、首都として描かれる大阪、そして激しい戦いの舞台となる福井までを紹介。
作品そのものの世界観やあらすじは、別記事でくわしく取り上げています。
日本三國「大和」はどこにある?
大和が治めるのは、おおまかにいうと愛知県から西の地域です。関西、中国地方、四国、九州。沖縄を除く西日本の大半に、東のはしとして愛知と三重が加わります。現実の地図に重ねると、日本の西半分がまるごと一つの国になっていると考えるとわかりやすいでしょう。

大和の領地図。右側で白抜きになっているのは滋賀県の琵琶湖です。
首都は大阪都。人口は大和暦60年の時点でおよそ460万人、そこから数年でさらに増えていきます。政治のかたちは君主制で、大和帝が国を象徴する存在として描かれます。
日本三國「大和」の聖地巡礼
作中に登場する「大和」に該当する実際の日本の地を紹介します。
愛媛県・四国中央市

主人公の青輝が暮らし、物語が動き出すのが愛媛県の四国中央市。作者・松木いっか氏の出身地でもあり、作品の公式Xも物語序盤の舞台がこの街であると伝えています。
紙の産業でも知られる土地で、紙に関わる製造品の出荷額は20年以上にわたって日本一を続け、書道用紙では全国のおよそ7割をこの街が生み出しています。
作中で青輝は司農官、つまり農業をつかさどる役人として描かれますが、現代の四国中央市では農業だけでなく産業も盛んです。
三島神社(随神門)
第一話で描かれた青輝と小紀の結婚式の場面。ファンの間では、その舞台のモデルが三島神社の随神門だといわれています。
実際の三島神社の随神門は、文政4年(1821年)に建てられた歴史ある門です。二層構えの堂々とした姿で、1962年に市の文化財に指定されました。門をくぐると正面に社殿が見えます。JR予讃線の伊予三島駅から歩いて10分ほどです。
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具定展望台

序盤で青輝と小紀が言葉を交わす場面に登場する景色。
具定展望台は街と瀬戸内海を見下ろす夜景の名所で、日本夜景遺産にも選ばれています。日が落ちると、海ぞいに広がる街の灯りが視界いっぱいに開けます。山の上にあるため公共交通だけで行くのは難しく、ふもとからはタクシーを使うのが良いでしょう。
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翠波高原展望台

第1話で、二人が出会う前のカットに通じる眺めが楽しめる場所。
標高890mほどの翠波高原は、瀬戸内海と山並みを一度に見渡せる高原です。春には菜の花や桜、秋にはコスモスが斜面を染めます。ここも山の上にあるため、車かタクシーでの移動になります。
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伊予三島駅周辺
第1話で役人が二重三重に税を取り立てる場面に似た景色がこの駅の周辺。
伊予三島駅はJR予讃線の駅で、街めぐりにも便利。海外から向かう場合、最寄りは高松空港か松山空港です。高松空港からはリムジンバスで伊予三島駅まで1時間半ほど。松山空港からはJR松山駅を経由して予讃線で2時間ほどかかります。岡山から特急しおかぜに乗れば1時間20分前後で着くので、本州側から入るルートも便利です。
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三角寺

主人公・三角青輝の苗字と同じ名前のお寺。作中に実際の場所として登場したわけではありませんが、名前のヒントとして使われた可能性が高いです。
彼を推している人はぜひ訪れてみては。
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大阪府(大阪都)大和の首都にそびえる塔
物語の中盤から舞台は大阪へ。大和の首都である「大阪都」として描かれるのが、現実の大阪府です。中でも新世界にそびえる塔が、物語の重要な場面で何度も登場します。
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通天閣

作中では、優秀な人材を役人に登用するための試験、登龍門の会場としてこの塔が登場します。エリートを目指す者たちが集まる場所という描かれ方は、現実の通天閣が持つにぎやかな存在感とよく合っています。
実際の通天閣は、大阪市浪速区にある高さ108mの塔です。いま建っているのは二代目で、1956年に完成しました。

4階と5階の光の展望台からは大阪の街が一望でき、入場料は大人1,200円。さらに上の屋外展望台に出ることもできます。地下には通天閣わくわくランドという無料で入れるフロアがあり、ここはのちほど紹介する公式コラボの会場にもなっています。アクセスはとても簡単で、大阪メトロ堺筋線の恵美須町駅から歩いて3分ほど。関西国際空港からはJRの関空快速で新今宮駅まで45分前後、そこから歩いて6分ほどで塔のふもとに着きます。
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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

第2話では、待ち時間をめぐる会話の中でこの名前が出てきます。物語の合間に現実の大阪の風景が顔をのぞかせる場面です。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは大阪市此花区にあり、JRゆめ咲線のユニバーサルシティ駅を降りてすぐです。
愛知県・長篠 / 歴史と物語が重なる戦いの地
大和の領土の東のはしにあたるのが愛知県です。作中の第2話では、大和と武凰がぶつかる長篠の戦いと、龍門光英が仕掛ける奇襲が描かれます。作品の中では新東名高速道路そのものが舞台として登場し、現代の道路を戦場に見立てる独特の場面になっています。
龍門が奇襲作戦を実行したのは静岡県

さて、「新東名高速道路」は複数の県をまたがる大規模な高速道路です。
歴史上における「長篠の戦い」は愛知が戦場であり、作中でも武凰が愛知に攻め入ったことから付いた名称だと思われます。龍門が長篠の戦いで決定打となる奇襲作戦を実行したのは、新東名高速道路を武凰側に東上した静岡県のあたりです。
福井県(近畿州福井郡)聖夷との攻防の最前線
大和と、北の国である聖夷が激しくぶつかるのが福井県です。作中では聖夷の征西編と呼ばれる一連の戦いの主戦場として描かれ、見せ場が次々と続きます。福井は観光地としても見どころが多く、聖地巡礼と旅行を一度に楽しめる土地です。
福井県立恐竜博物館(作中の九頭竜城)

大和側の最前線となる九頭竜城のモデル。物語が大きく動き出す、見せ場の多い場所です。
実際の博物館は勝山市にあり、銀色のドーム型の建物が目を引きます。2023年に展示を大きく広げてリニューアルし、入館料は一般1,000円。恐竜の全身骨格がずらりと並ぶ館内は、作品を知らなくても一日楽しめます。JR福井駅からえちぜん鉄道で勝山駅へ向かい、そこからバスに乗り継ぎます。
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福井県庁(福井城址)

作中の福井嶺北城のモデルとされ、龍門将軍らが陣を置く城として登場します。
現実の福井城址には今、福井県庁が建っています。城の跡地が県政の中心になっているという事実そのものが、なんとも興味深い眺めです。復元された御廊下橋や山里口御門を無料で見学でき、JR福井駅から歩いて5分ほどです。
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福井駅西口・恐竜広場

第10話や第15話で、平殿継たち一行が通り抜ける場面に登場します。
福井駅の西口には、動く恐竜のモニュメントが3体置かれています。福井が恐竜化石の名産地であることにちなんだもので、駅を出た瞬間に出迎えてくれます。福井各地への移動は、この駅が便利でしょう。
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九頭竜橋
龍門光英がたった一騎で川の前に立ちはだかる名場面の舞台とされています。作中では川を境に南が大和、北が聖夷として描かれ、緊張の一幕が展開しました。
実際の九頭竜橋は、福井市を流れる九頭竜川にかかる橋です。歩道の無い橋なので立ち入っての撮影はハードルが高いかもしれませんが、特徴的な橋の形は遠目から見てもすぐに作品で登場した建造物だと分かります。
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丸岡城

作中では聖夷の側が占領した城として描かれます。
現実の丸岡城は坂井市にあり、日本に12しか残らない現存天守の一つで、国の重要文化財でもあります。建てられた時期については、戦国期とする古い説と、江戸時代の寛永年間とする近年の調査結果の両方があり、専門家の間でも見方が分かれています。
入城料は450円。福井駅からバスで50分ほどです。なお天守は改修工事が行われることがあるため、訪ねる前に公式サイトで状況を確かめておくと安心です。
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清大寺(越前大仏)

聖夷軍が決戦の前に集まる場面の舞台とされます。
勝山市の清大寺には、越前大仏と呼ばれる高さ17mの大仏が座しています。奈良や鎌倉の大仏をしのぐ大きさで、1987年に地元出身の実業家が建てたものです。拝観料は500円。広い境内に大仏と五重塔がそびえる光景は、初めて見ると圧倒されます。
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越前町・織田地区
征西編の最後の戦いが描かれるのが、この織田地区。この織田地区にある「信長像」が、作中でも背景として登場します。
ここは織田信長の一族が出たとされる土地で、一族が神官を務めた劔神社や、信長の像があります。戦国時代の歴史と作品の戦いが同じ地名で重なる場所として、長篠と並ぶ見どころです。
福井へは、2024年に敦賀まで延びた北陸新幹線が便利です。大和の首都である大阪を起点にするなら、特急と新幹線を乗り継いで福井駅まで2時間半ほど。東京駅からは北陸新幹線で乗り換えなしの最速2時間51分です。大阪のスポットとあわせて、大和の領内をひとつながりで巡るルートが組みやすい場所です。
兵庫県
龍門光英は兵庫郡の出身で、若いころに生野県司として賊の討伐にあたったとされます。
作品の中でキャラクターたちが闊歩する場として登場してはいませんが、龍門のルーツを感じる旅の選択肢にはぴったりでしょう。
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和歌山県
主人公・青輝と共に行動する、阿佐馬芳経(ツネちゃんさん)は和歌山郡の出身です。
彼は大和建国にも貢献した名門一族の一人。今後物語の進行次第で、故郷を巻き込むストーリーが展開される可能性は大いにあります。
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『日本三國』大和編の聖地巡礼マップ
『日本三國』大和編 聖地巡礼:愛媛・大阪・福井
『日本三國』大和編の舞台を、物語がたどる順に3つの地域でめぐるルートです。幕開けの地・愛媛県四国中央市から、都として描かれる大阪、そして最も激しい戦いの最前線となる福井へ。四国・関西・北陸と地域が大きく離れているため、数日に分けた行程として考えるのがおすすめで、車やタクシー、長距離バスが必要なスポットもあります。
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四国中央エリアの拠点で、JR予讃線の駅。岡山から特急しおかぜで1時間20分ほどです。駅周辺は、第1話で役人が二重三重に税を取り立てる場面を思わせる街並みです。

伊予三島駅から徒歩10分ほど。文政4年(1821年)に建てられた随神門が、第一話の結婚式の門のモデルといわれています。

主人公・三角青輝の苗字と同じ漢字を持つお寺で、名前のヒントになった可能性が高い場所です。作中に登場する場所ではありませんが、彼が推しならぜひ足を運びたいところです。

標高890mの高原で、瀬戸内海と山並みを一望できます。春は菜の花と桜、秋はコスモスが斜面を染めます。二人が出会う前のカットに通じる眺めで、車かタクシーでの移動になります。

街と瀬戸内海を見下ろす日本夜景遺産の展望台で、序盤に青輝と小紀が言葉を交わす景色です。山の上にあるため、ふもとからタクシーで上がるのがおすすめです。

大阪メトロ堺筋線の恵美須町駅から徒歩3分ほど。関西空港からは新今宮駅まで約45分+徒歩6分です。高さ108mの塔は作中の登龍門の試験会場で(展望台は大人1,200円)、2026年の公式コラボの舞台にもなりました。

JRゆめ咲線のユニバーサルシティ駅を降りてすぐ。作中の舞台ではなく、第2話の待ち時間をめぐる会話で名前が挙がる、物語の合間に現実の大阪がのぞく場面です。

福井各地への移動の拠点で、西口には動く恐竜のモニュメントが3体あります。第10話・第15話で平殿継たち一行が通り抜ける場面に登場します。北陸新幹線で東京から最短2時間51分です。

福井駅から徒歩5分ほど、福井城址に建つ県庁です。龍門将軍が陣を置く福井嶺北城のモデルで、復元された御廊下橋と山里口御門を無料で見学できます。
福井市を流れる九頭竜川にかかる橋で、龍門光英がたった一騎で川に立ちはだかる名場面の舞台とされます。歩道のない橋なので、少し離れた場所からの鑑賞・撮影がおすすめです。

福井駅からバスで50分ほど、坂井市にあります。日本に12しか残らない現存天守の一つで、作中では聖夷が占領した城として描かれます。入城料450円。修理で天守が閉まることもあるため、事前に公式サイトの確認を。

勝山市にあり、福井駅からえちぜん鉄道で勝山駅へ、さらにバスで向かいます。銀色のドーム型の博物館(2023年に展示を拡大してリニューアル、入館料一般1,000円)は、物語が動き出す大和最前線・九頭竜城のモデルとされます。

同じ勝山市、恐竜博物館の近くにあります。奈良や鎌倉の大仏より大きい高さ17mの越前大仏で知られ、1987年に建立されました(拝観料500円)。聖夷軍が決戦を前に集結する場面の舞台とされます。
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