Oshi

意味

推し(おし)は、自分がもっとも応援している人物やキャラクターのこと。アイドルグループの特定のメンバー、アニメや漫画のキャラクター、俳優、声優、スポーツ選手など、対象に制限はない。

動詞「推す(おす)」の連用形が名詞になった言葉で、「人に薦めたいほど好き」というニュアンスを含む。ただの「好き」より一歩踏み込んだ感情を表し、その対象の魅力を周囲にも広めたい、応援して支えたいという気持ちが込められている。

もともとはアイドルファンの間で使われていた用語だが、現在は日常会話にも浸透している。食べ物や場所、ブランドなど人物以外に対して使うことも多く、「推しのカフェ」「推しの色」のような表現も一般的になった。

語源

「推す」という動詞には、人や物をふさわしいものとして他に薦めるという意味がある。「推し」はその連用形が名詞になった言葉だ。

この言葉の源流は1980年代の芸能業界にあるとされている。レコード会社が新人歌手をテレビ局やラジオ局に売り込む際に「うちの推し」と表現していたのが始まりで、ラジオ番組でも「今月の一推し」のように使われるようになった。

ファン用語として広まったのは1990年代後半から2000年代にかけてのこと。モーニング娘。のファンが好きなメンバーを「推しメン(推しメンバー)」と呼び始め、AKB48の選抜総選挙でファンが投票によって推しを応援する文化が生まれると、一気に知名度が上がった。2011年には「推しメン」がユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされている。

その後、アイドル以外のジャンルにも広がり、アニメキャラクターや俳優、スポーツ選手など幅広い対象に使われるように。2021年には「推し活」が新語・流行語大賞にノミネートされ、世代を問わず使われる日常語として定着した。

用例

  • 1 私の推しは〇〇なんだけど、来月のライブ一緒に行かない?
  • 2 推しが新曲出したから、今日はずっとリピートしてる
  • 3 A「最近なんか楽しそうだね」 B「推しのアニメの新シーズンが始まったの!」
  • 4 推しの誕生日だから、今日はケーキ買って帰る

補足

「推し」と「好き」の違い

「好き」は自分の中で完結する感情だが、「推し」にはもう少し能動的なニュアンスがある。その対象を他人にも薦めたい、応援して活躍を見守りたいという気持ちが込められた言葉。見返りを求めず、推しの成功そのものが自分の喜びになる。そんな感覚に近いかもしれない。

よく使われる関連用語

推しを応援する活動全般を推し活(おしかつ)と呼ぶ。ライブへの参加やグッズの購入、SNSでの発信などすべてが推し活と言える。

グループ内でただ一人だけを応援するのが単推し(たんおし)、グループ全体をまるごと応援するのが箱推し(はこおし)。「箱」はライブハウスや劇場を指す言葉だ。自分の中で最上位の推しは神推し(かみおし)と呼ばれる。

これまでの推しを別の人に変えることを推し変(おしへん)と言う。同じ人を推しているファン同士は同担(どうたん)。同担を歓迎する人もいれば、避けたいと感じる人もいて、後者は同担拒否(どうたんきょひ)と呼ばれる。

外部リンク

「推し活」を知る - 国民生活センター

国民生活センター「くらしの豆知識」2023年7月号。推し活の経済規模や消費行動について専門家の分析を掲載。

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最終更新日

Japanese

推し

Hiragana

おし

Table of Contents

関連用語

関連する日本文化の用語をご覧ください。

オキニ

Okini(おきに)

「オキニ/お気に」は「お気に入り」の略で、自分あるいは誰かが特に好んで贔屓している物や方法、人物を指す。英語では「Fav(Favorite)」が該当する。 オキニは様々なシチュエーションや会話で使うことができる。 英文で使う場合は「This is my Okini (fashion).」「You are her Okini (person).」といった使い方が日本人の感覚としては自然。 アイドルやバンドのファン界隈でも使われる 日本のアイドルやバンドファンの間では、演者から気に入られているファンのことを「オキニ」と呼ぶ(演者にとっての「オキニ」ということになる)。マナーが良い、顔が好み、気が合う、いつも来てくれる等、理由は様々で必ずしも恋愛感情が絡むとは限らない。 オキニか否かの判断基準も、あくまでファン側の推察であることがほとんど。

リアコ

Riako(りあこ)

リアコとは、「リアルに恋してる」の略。アイドルや俳優、声優、アニメキャラクターなど、ファンとしての関係しか通常は持てない相手に対して、本気の恋愛感情を抱いている状態やその人自身を指す。 「推し」への応援とは異なり、交際や結婚を望むほどの恋心を伴うのが特徴。自分の気持ちを自覚した上で「リアコです」と自称するケースも多い。 ガチ恋との関係 類義語に「ガチ恋」がある。リアコは女性ファンの間で定着した表現で、ガチ恋は男性ファン寄りとされることもあるが、現在はどちらも性別を問わず使われている。 意味の違いはほぼなく、個人の好みやコミュニティによって使い分けられる程度。

好きピ

Sukipi(すきぴ)

好きピ(すきぴ)は、好きな人を指す若者言葉。基本的には恋人や片思いしている相手のことを指す。 呼び名として相手に直接言うことは少なく、友人同士の会話やSNSの投稿で恋愛対象の話を持ち出すときに使うことが多い。必ずしも恋愛対象の相手に限るわけではなく仲の良い友人、推しの芸能人やアイドル、アニメキャラクターなど幅広い相手に使える。 もともとは人に対して使う言葉だが、「ぴ」の響きの可愛さから、食べ物や場所など人以外のものにも使われるようになった。「このお菓子すきぴ」のように、単に「好き」を可愛く言い換えた表現としても使われている。 主に10代の女性を中心にSNSやLINEで広まり、男性が使うことは少ない。女性特有の可愛らしい表現として定着している。

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