Okini

意味

「オキニ/お気に」は「お気に入り」の略で、自分あるいは誰かが特に好んで贔屓している物や方法、人物を指す。英語では「Fav(Favorite)」が該当する。

オキニは様々なシチュエーションや会話で使うことができる。

英文で使う場合は「This is my Okini (fashion).」「You are her Okini (person).」といった使い方が日本人の感覚としては自然。

アイドルやバンドのファン界隈でも使われる

日本のアイドルやバンドファンの間では、演者から気に入られているファンのことを「オキニ」と呼ぶ(演者にとっての「オキニ」ということになる)。マナーが良い、顔が好み、気が合う、いつも来てくれる等、理由は様々で必ずしも恋愛感情が絡むとは限らない。

オキニか否かの判断基準も、あくまでファン側の推察であることがほとんど。

語源

「お気に入り」の語尾を落とした短縮形。略語として使われ始めた正確な時期は定かではないが、1990年代後半から2000年代にかけて若者言葉の一つとして広まったとされる。

長い単語を縮めて使うギャル語や携帯メール文化と親和性が高く、同時期に「あけおめ」「ことよろ」などの略語も生まれている。

接客業界での定着

キャバクラやホストクラブなどの接客業界でも、指名客のお気に入りのキャストを「オキニ」と呼ぶ用法が早くから定着していた。業界用語としてのオキニは若者のカジュアルな用法とは独立して根付いており、この業界から一般層へ広まったとする見方もある。

用例

  • 1 「このカフェ、最近見つけたんだけど完全にオキニ。週3で通ってる」「それはもうオキニ通り越して常連じゃん」
  • 2 「あのバンドのボーカル、最前にいるあの子にいつも手振ってない?」「完全にオキニでしょ、羨ましい」
  • 3 「新しいコスメ何使ってるの?」「これ、今のオキニ。もう3本リピートしてる」
  • 4 「あの子、店長のオキニだからシフト優遇されてない?」「気のせいじゃない?……多分」

補足

オキニは「お気に入り」の略語なので、とてもカジュアルな響きを持つ。

かしこまったビジネスシーンや、丁寧に接したい相手には向いていない。しかし、失礼というわけではないので、日本人とのくだけた会話で使うと”こなれ”感が出る。

「オキニ」に似た使い方ができる日本語

最近は「お気に入り」とそのまま使うことが多いが、オキニに似た使い方ができる日本語を紹介する。

定番

「いつもの」「お決まりのパターン」といった意味合いを持つ。必ずしもいい意味の文脈で使われるとは限らない。

愛用

「好んで使用している」という意味を持つ。「あの女優が愛用している美容液」「私が愛用しているおすすめのソフトウェア」など、広告などでも”定番”のフレーズ。

基本的には「物」に対して使う言葉。

贔屓

「特に優遇している」「優先して選んでいる」という意味を持つ。「贔屓にしている店」など、”数ある選択肢から、あえてそれを選んでいる”ニュアンスで使う。

「彼は君を贔屓している」など、他人に対して使うと僻みっぽく皮肉めいた印象になる。

推し

本来は「積極的にすすめる」という意味の言葉で、「施策を推し進める」等といった使い方をする。

ここ数年ほどで、アイドルオタク界隈で「推しのメンバー(グループで特に応援しているメンバー)」が「推しメン」となり、さらに縮まった「推し」が、アイドル業界以外にも広まってオタク用語として定着した。

すきぴ

若い女性が使う「好きな人」のかなりくだけた表現。多くの場合、恋人や意中の相手に対して使う。憧れのアイドルやアーティストには「推し」を使うのが一般的で、本気で恋愛感情を抱いているのであれば別だが……。

アイドルやバンド界隈の「オキニ」の反対語

反対に嫌われているファンのことは「オキラ」と呼ぶ。こちらも理由は人それぞれで、ファンによる問題行動を避けるために距離を置いているだけであったり、ファンによる一方的な思い込みという事もある。

オキラはオキニとは異なり一般的に流行した言葉ではない。アイドルやバンドのファン界隈などの限られた業界でしか聞くことはないだろう。

「おおきに」との違い

関西弁の「おおきに(ookini)」は「(大きに=とても)ありがとう」を意味する方言で、オキニとは語源も用法も全く異なる。オキニが非常にカジュアルな響きを持つのに対し、こちらは前後の文脈や状況によって、接客業などそれなりに丁寧な場面でも使える。

英語圏では綴りが似ている、あるいは表記が同じになっていることも多いため混同されやすいが、別の言葉として覚えておくとよい。

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最終更新日

Japanese

オキニ

Hiragana

おきに

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関連用語

関連する日本文化の用語をご覧ください。

好きピ

Sukipi(すきぴ)

好きピ(すきぴ)は、好きな人を指す若者言葉。基本的には恋人や片思いしている相手のことを指す。 呼び名として相手に直接言うことは少なく、友人同士の会話やSNSの投稿で恋愛対象の話を持ち出すときに使うことが多い。必ずしも恋愛対象の相手に限るわけではなく仲の良い友人、推しの芸能人やアイドル、アニメキャラクターなど幅広い相手に使える。 もともとは人に対して使う言葉だが、「ぴ」の響きの可愛さから、食べ物や場所など人以外のものにも使われるようになった。「このお菓子すきぴ」のように、単に「好き」を可愛く言い換えた表現としても使われている。 主に10代の女性を中心にSNSやLINEで広まり、男性が使うことは少ない。女性特有の可愛らしい表現として定着している。

推し

Oshi(おし)

推し(おし)は、自分がもっとも応援している人物やキャラクターのこと。アイドルグループの特定のメンバー、アニメや漫画のキャラクター、俳優、声優、スポーツ選手など、対象に制限はない。 動詞「推す(おす)」の連用形が名詞になった言葉で、「人に薦めたいほど好き」というニュアンスを含む。ただの「好き」より一歩踏み込んだ感情を表し、その対象の魅力を周囲にも広めたい、応援して支えたいという気持ちが込められている。 もともとはアイドルファンの間で使われていた用語だが、現在は日常会話にも浸透している。食べ物や場所、ブランドなど人物以外に対して使うことも多く、「推しのカフェ」「推しの色」のような表現も一般的になった。

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