
福島県
Fukushima
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福島県の概要
福島県は雄大な自然と深い歴史が織りなす、東北の南玄関口にあたる土地です。会津若松の城下町や大内宿の宿場町、磐梯山の噴火が生んだ神秘的な湖沼群、春に花が咲き乱れる花見山など、四季折々の表情が訪れる人を迎えてくれます。
鶴ヶ城

Tsuruga-Jo Castle / Photo AC
会津若松のシンボルである鶴ヶ城は、戊辰戦争で新政府軍の猛攻に約1か月にわたって耐え抜いた難攻不落の名城です。現在の天守閣は1965年に再建されたもので、内部は会津の歴史を伝える博物館になっています。2011年には幕末当時の赤瓦に葺き替えられ、国内で唯一の赤瓦天守として往時の姿を今に伝えているのも見どころのひとつ。春には桜が城を彩り、秋の紅葉や冬の雪化粧もまた格別です。
大内宿

会津と日光を結ぶ下野街道の宿場町として栄えた大内宿は、江戸時代の面影をそのまま残す貴重な集落です。茅葺き屋根の民家が街道沿いに30軒以上も立ち並ぶ風景は、まるで時代を遡ったかのよう。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、住民が暮らしながら景観を守り続けています。
名物のねぎそばは一本のねぎを箸代わりにして食べるユニークな一品です。

五色沼

1888年の磐梯山の噴火によって生まれた、大小30余りの湖沼群です。毘沙門沼、赤沼、みどろ沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼など、湖沼ごとに異なる色彩を見せることからこの名がつきました。水中の鉱物や植物プランクトンの違いによりエメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く水面は、季節や天候、見る角度によっても表情を変えます。全長約3.6キロメートルの自然探勝路が整備されており、森の中を歩きながら神秘的な湖沼を巡ることができるでしょう。
花見山公園

福島市にある花見山公園は、花卉農家の阿部家が長年にわたり丹精込めて育てた私有地を一般に公開している花の名所です。梅、桜、レンギョウ、ハナモモなど多種多様な花木が山を覆い、春には一面が花で埋め尽くされます。写真家の秋山庄太郎が「福島に桃源郷あり」と称えたことで全国的に知られるようになりました。開花の時期には臨時バスも運行され、色とりどりの花が織りなす春の競演を楽しめます。
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福島県の場所
福島県は東北地方の最南端に位置し、県庁所在地は福島市です。2024年時点で約180万人が暮らしており、面積は約13,784平方キロメートルと北海道・岩手県に次いで全国第3位の広さを誇ります。
県土は奥羽山脈と阿武隈高地によって会津・中通り・浜通りの3地域に分かれ、それぞれが独自の風土と文化を育んできました。会津地方には磐梯山や猪苗代湖が広がり、冬には2メートルを超す積雪も珍しくない豪雪地帯。中通りは盆地を中心とした内陸性の気候で寒暖差が大きく、夏は暑く冬は冷え込みます。一方、太平洋に面した浜通りは東北のなかでは比較的温暖で、積雪もほとんどありません。
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Access
福島県へのアクセス
福島県へは東北新幹線の利用が便利で、東京駅から郡山駅まで約80分、福島駅まで約90分で到着します。県中南部には福島空港もありますが、便数が限られているため鉄道でのアクセスが主流でしょう。
県内の移動は、中通りを縦断するJR東北本線、会津方面へ向かう磐越西線、浜通りを走る常磐線が主要路線。ただし県域が広大なため、複数の観光地を巡るなら貸し切りタクシーの利用がおすすめです。会津地方は冬季に積雪が多く、冬場はスタッドレスタイヤの準備が欠かせません。
地元自慢
特産品
福島県は東北でも有数の果樹栽培地域として知られ、盆地特有の寒暖差を活かした桃や梨、りんごの生産が盛んです。広大な平野部では古くから稲作が行われ、清冽な水と良質な米に支えられた酒造りも長い伝統を持っています。全国規模の品評会で常に上位の評価を受けるなど、その醸造技術には定評があるでしょう。
太平洋に面した沿岸部では漁業も営まれ、海と山の双方に恵まれた食文化が花開いてきました。会津地方を中心に漆器や陶器といった伝統工芸も受け継がれ、職人の技が今なお息づいています。
食べ物
工芸品・その他
Through the ages
福島県の歴史
福島県の地は古代には陸奥国の一部にあたり、白河の関が都と東国を隔てる境界として歌枕にも詠まれてきました。戦国時代には伊達氏や蒲生氏郷がこの地を治め、江戸時代に入ると保科正之が会津に入封して会津松平家の基礎を築きます。正之は名君の誉れ高く、その治世は後の会津藩の気風に大きな影響を与えました。
幕末、藩主松平容保が京都守護職に就き、会津藩は最後まで幕府への忠義を貫きます。しかし戊辰戦争で新政府軍と激しく戦い、白虎隊の悲劇や鶴ヶ城の籠城戦といった壮絶な歴史を刻むこととなりました。
廃藩置県を経て1876年に現在の福島県が誕生。1888年には磐梯山が大噴火を起こし、山体崩壊によって数多くの湖沼が生まれるなど地形そのものが変貌します。猪苗代湖のほとりで育った野口英世が世界的な細菌学者となったのも、福島の歴史を語る上で欠かせないところです。2011年には東日本大震災で甚大な被害を受けましたが、復興への歩みは力強く続いています。