九州地方
九州地方

九州地方

Kyushu Region

九州地方の位置

九州地方は日本列島の南西部に位置し、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島の七県から成る地域です。そしてさらに南へ進むと、美しい島々から成る沖縄県が広がっています。温暖な気候と豊かな自然、独自の歴史や文化を持つこの地域は、日本の南国的な魅力を存分に味わえるエリアです。

九州地方の気候

九州・沖縄地方は日本南西部に位置し、年間を通じて温暖で降水量が多いのが特徴。梅雨(6月前後)と台風シーズン(夏~初秋)に雨風が強まります。

九州は内陸・山間で寒暖差が出やすく、冬は山地で積雪も。沖縄は亜熱帯で冬も温和。雪は降らず、年間の海遊びがしやすい一方、台風の影響を受けやすい地域です。通常時でも短時間のスコール(にわか雨)が起きやすいので傘の携帯は必須です。

春の背景

九州は桜が咲き、穏やかで旅行向き。黄砂や花粉に注意。沖縄は本州より早く初夏の陽気になり、海開きも早いですが、前線性の雨が増える時期があります。

九州地方の歴史

九州地方は“日本の西の玄関口”。古代には大陸文化が博多湾から入り、太宰府が外交・防衛の拠点に。13世紀の元寇で博多が戦場となりました。

戦国期は大名が割拠し、薩摩の島津氏、豊後の大友氏、肥前の龍造寺氏・鍋島氏、筑前の黒田氏、肥後の細川氏が覇を競います。

長崎では南蛮貿易とキリシタン文化が栄え、江戸期は出島で唯一の対外貿易が継続。明治維新では薩摩出身の西郷隆盛・大久保利通らが中心となり、三池炭鉱や筑豊炭田、長崎造船所が近代化をけん引。

自然と国際交流が交差する歴史が息づいています。

九州とは異なる歴史を歩んだ「沖縄」

沖縄はかつて琉球王国として、中国・日本・東南アジアを結ぶ海上交易で栄え、独自の言語と文化を育みました。1609年に薩摩が侵攻し、1879年に日本へ編入。1945年の沖縄戦で甚大な被害を受け、戦後は米統治下(~1972)、その後に本土復帰へ。

「九州地方」に含んで扱われることの多い沖縄県ですが、首里城やエイサーなど、九州の各県とは全く異なる琉球文化が息づいています。

日本人の認識

日本人にとって九州は「自然と食が豊かな土地」「温泉の楽園」というイメージが強くあります。博多ラーメンや長崎ちゃんぽん、熊本の馬刺し、鹿児島の黒豚など、各県ごとに特色ある料理は全国的にも有名です。また温泉の数は日本一を誇り、大分の別府や熊本の黒川などは定番の温泉観光地として人気があります。沖縄は「憧れのリゾート」として、日本人が国内旅行で特別に訪れたい場所の一つであり、美しい海や伝統的な音楽、エイサーやシーサーといった文化が人々に親しまれています。

特色

九州・沖縄地方の魅力は、火山や温泉といったダイナミックな自然、豊かな食文化、そして独自の伝統が融合していることにあります。九州は山と海の恵みにあふれ、歴史的にはキリシタン文化や西洋との交流の舞台にもなりました。沖縄はエメラルドグリーンの海に囲まれ、琉球王国時代から続く独特の建築や祭り、音楽が息づいています。両地域ともに、訪れる人に「南国らしい開放感」と「深い文化の味わい」を同時に感じさせる土地です。

交通

九州は新幹線で本州とつながっており、福岡から鹿児島まで快適に移動できます。各県には空港も整備され、東京や大阪など主要都市からのアクセスは容易です。沖縄へは飛行機でのアクセスが基本で、那覇空港は国内外の玄関口として利用されています。九州内の移動は鉄道や高速バスが便利で、レンタカーを使えば温泉地や山間部の観光地も自由に巡ることができます。沖縄本島内や離島ではレンタカーやフェリーを利用するのが一般的です。

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