
高知県
Kochi
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高知県の概要
二つの清流、現存天守の城、そして300年以上続く路上市場。高知県には、太平洋に面した土地ならではのおおらかさと、歴史に裏打ちされた文化が息づいています。
四万十川
四国最長196km、「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川。欄干のない沈下橋が川面すれすれに架かり、増水時にはそのまま水の下に沈む設計です。この橋を渡ると、足元を透き通った水が流れていく音だけが聞こえてきます。カヌーで川を下れば、両岸の山々と空を映す水面をゆっくり進む時間が味わえるでしょう。春の新緑、秋の紅葉と、季節ごとに川沿いの色合いが変わるのも四万十川の魅力です。
高知城
天守閣の最上階に立つと、高知の市街地と、その向こうに広がる太平洋が見渡せます。1601年に山内一豊が築いた高知城は、天守や本丸御殿など多くの建造物が当時のまま残る貴重な城。全国でも天守と本丸御殿がセットで現存するのはここだけです。木造の梁や柱に刻まれた400年の歳月が、土佐藩の歴史をそのまま伝えています。
仁淀川(仁淀ブルー)
水質日本一に何度も選ばれてきた仁淀川。上流のにこ淵を覆き込むと、滝壺の底まで見通せるほど澄んだ水が、光の角度で青にも緑にも変わります。この神秘的な色合いが「仁淀ブルー」と呼ばれるようになり、写真愛好家が全国から訪れるようになりました。新緑の頃は水面の青と木々の緑が溶け合い、秋は紅葉との対比が際立ちます。
日曜市
1690年に始まった日曜市は、300年以上途絶えることなく続いてきた路上市場です。毎週日曜の朝、高知城の追手門前から東へ延びる通りに約300の露店が並びます。採れたての野菜や果物、手づくりの田舎寿司、刃物や竹細工まで、品揃えは実に幅広いもの。売り手と買い手が言葉を交わしながら品物を選ぶ光景は、高知の暮らしそのものです。
位置
高知県の場所
高知県は四国地方の南部に位置する県です。県庁所在地は高知市で、人口は約64万人。山地率が89%で全国1位、森林面積は約84%を占めており、緑豊かな山々が県土の大半を占めています。東西に細長い扇状の地形をしており、東に室戸岬、西に足摺岬が太平洋に突き出し、その間に土佐湾を抱いています。
南は太平洋に面し、北は四国山地で徳島県と愛媛県に接しています。黒潮の影響を受ける温暖多湿の気候が特徴で、年降水量は3,213mmで全国一。同時に年間日照時間も2,034時間と全国トップクラスで、晴天の日が多いのです。台風常襲地帯として知られていますが、冬は平野部では温暖で雪が少なく、晴天が続きます。
この温暖で降水量が豊富という独特の気候条件は、県の産業や暮らしに大きな影響を与えています。水と光に恵まれた土地だからこそ、農業も漁業も古くから栄え、今でも県経済を支える基盤になっています。
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Access
高知県へのアクセス
飛行機の場合、高知龍馬空港へは羽田から約1時間30分、伊丹から約45分です。空港から高知駅までは連絡バスで約25分、約20分間隔で運行しています。
鉄道なら、新大阪から岡山まで新幹線で約45分、岡山から高知までは特急「南風」で約2時間30分。高速バスも走っており、大阪梅田から約4時間50分で高知駅に着きます。
県内の移動にはとさでん交通の路線バスや路面電車が便利です。路面電車は高知市内の主要な観光地を結んでおり、観光周遊バスも運行しています。台風シーズンの8月から10月は交通機関に遅延が出ることがあるため、この時期に訪れる場合は事前の確認をお勧めします。
地元自慢
特産品
高知県の産業は、温暖な気候と豊富な降水量を最大限に活かしたものが中心です。農業ではハウス園芸による周年栽培が盛んで、全国トップクラスの生産量を誇る野菜や柑橘類が育ちます。黒潮が流れる太平洋の漁場にも恵まれ、漁業は古くから県民の食卓と経済を支えてきました。清流を活かした伝統的な和紙づくりや、自由鍛造による刃物づくりも受け継がれており、職人の手仕事が今も息づいています。
食べ物
工芸品・その他
Through the ages
高知県の歴史
古代、この地は土佐国と呼ばれ、律令制のもとで統治されていました。戦国時代に長宗我部元親が土佐を統一。関ヶ原の合戦後の1601年、山内一豊が土佐24万石の国主として入国し、高知城を築きます。以降約270年にわたる土佐藩の時代が続き、城下町を中心に独自の文化と経済が育まれました。
幕末、土佐は坂本龍馬という人物を生み出します。脱藩後に薩長同盟の仲介に奔走し、海援隊を結成し、大政奉還の建白に尽力した龍馬は、わずか31年の生涯で日本の歴史を動かしました。廃藩置県を経て高知県となった後も、この土地の気風は変わりません。「自由は土佐の山間より」という言葉とともに自由民権運動の中心地となり、植木枝盛らの理論家が民権思想を全国に広めていきました。