
新潟県
Niigata
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新潟県の概要
雪と水に恵まれた新潟県は、日本海の幸や銘酒、温泉、そして四季折々の自然景観が魅力の土地です。冬のスキーリゾートから夏の離島まで、訪れる季節によってまったく異なる表情を見せてくれます。戦国武将・上杉謙信の足跡や佐渡金山の歴史を訪ね、地酒を傾ける旅も格別でしょう。
佐渡島
新潟港からフェリーで渡る佐渡島は、東京23区の約1.4倍の面積を持つ日本海最大の島です。2024年にユネスコ世界文化遺産に登録された佐渡金山は、江戸時代に世界最大級の金産出量を誇った鉱山で、手掘りの坑道「宗太夫坑」では当時の採掘の様子がリアルな人形で再現されています。
島の自然も見逃せません。特別天然記念物のトキは一時絶滅寸前まで追い込まれましたが、佐渡トキ保護センターでの繁殖事業により野生復帰が進んでいます。田んぼの上をトキが飛ぶ姿は、佐渡ならではの光景です。また、毎年8月に開催される「Earth Celebration」は、佐渡に本拠を置く太鼓芸能集団「鼓童」が主催する国際音楽祭で、世界各地からアーティストや観客が集まります。
越後湯沢と雪国の温泉
川端康成の小説『雪国』の舞台として知られる越後湯沢は、東京から新幹線で約70分とアクセスが良い温泉地です。駅直結の施設も多く、日帰りで温泉と日本酒の利き酒も楽しめます。
冬は周辺に20か所以上のスキー場が集まり、質の良いパウダースノーを目当てに国内外から多くのスキーヤーが訪れます。湯沢高原や苗場スキー場が有名で、スキーの後に温泉で体を温めるのがこのエリアの醍醐味。春から秋にかけては、周辺の山々でトレッキングや紅葉狩りも楽しめます。
弥彦神社と寺泊

越後一宮、つまり越後で最も格式の高い神社として1,300年以上の歴史を持つ弥彦神社は、新潟県随一のパワースポットとして知られています。弥彦山の麓に鎮座する境内は深い杉木立に包まれ、荘厳な空気が漂います。山頂へはロープウェイで登れ、晴れた日には日本海と越後平野を一望する絶景が広がります。
弥彦神社から車で約20分の寺泊は、日本海の新鮮な魚介を扱う鮮魚店が海岸沿いに並ぶ港町です。カニやイカ、ブリなどの海鮮をその場で焼いて食べ歩きでき、地元の人たちからは「魚のアメ横」の愛称で親しまれています。
長岡まつり大花火大会

毎年8月2日と3日に信濃川の河川敷で開催される長岡まつり大花火大会は、日本三大花火大会のひとつに数えられます。約2万発の花火が夜空を彩り、中でも直径約650メートルにもなる「正三尺玉」や、復興祈願の花火「フェニックス」は圧巻のスケール。フェニックスは幅約2キロメートルにわたって花火が打ち上がり、平原綾香の「Jupiter」に合わせて夜空いっぱいに広がる様子は、観る人の心を強く揺さぶります。
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新潟県の場所
新潟県は本州の日本海側に位置し、中部地方に属します。北陸地方に含められることもあります。県庁所在地は新潟市で、2024年10月時点の人口は約213万人。面積は約12,584平方キロメートルと全国第5位の広さを誇り、南北に約250キロメートルと細長い形をしています。
西に日本海、東に越後山脈が連なり、その間に広がる越後平野は日本有数の穀倉地帯。信濃川と阿賀野川という2つの大河が平野を潤し、日本一の米どころとしての基盤を支えています。また、沖合には佐渡島が浮かび、本土とはフェリーで結ばれています。
冬の雪の多さは日本海側ならでは。北西からの季節風が日本海の湿った空気を運び、山間部では世界有数の積雪量を記録します。上越地方の一部では3メートルを超える雪が積もることも珍しくありません。一方、夏は太平洋側と同様に高温多湿で、フェーン現象により猛暑日を観測する年もあります。
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Access
新潟県へのアクセス
東京から新潟へは、上越新幹線が便利です。東京駅から新潟駅まで最速で約1時間40分、1時間に2本ほどの運行で日帰りも可能な距離。大阪方面からは、東海道新幹線で東京駅を経由し上越新幹線に乗り継ぐルートが一般的で、所要時間は約4時間半です。北陸新幹線を利用して上越妙高駅で乗り換える方法もあります。
空路では、新潟空港へ成田空港や伊丹空港から直行便が運航されています。新潟空港から新潟駅までは路線バスで約25分です。佐渡島へは、新潟港からカーフェリーで約2時間半、ジェットフォイルなら約1時間で渡れます。
新潟駅周辺は路線バスが充実しており、市内中心部の観光であれば公共交通で十分に移動できます。ただし、越後湯沢や村上、佐渡島など県内各地へ足を延ばす場合は、JRの在来線や高速バスを組み合わせて計画すると効率的です。観光シーズンには主要な観光地を巡る周遊バスが運行されることもあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
冬季は山間部を中心に大量の積雪があり、鉄道やバスのダイヤが乱れることがあります。冬に訪れる場合は時間に余裕を持ったスケジュールを組み、防寒・防雪装備も万全に整えてください。
地元自慢
特産品
豊富な雪解け水と肥沃な平野に支えられ、新潟県は日本屈指の米の産地として知られています。稲作を中心とした農業が盛んで、その米と清冽な水を活かした醸造業も長い歴史を持ちます。
日本海に面した地理を活かし、漁業も盛ん。冬場の荒波に揉まれた魚介類は脂の乗りがよく、高い評価を受けています。また、山間部の厳しい冬を背景に独自の保存食文化が発達し、発酵食品や乾物など個性的な郷土食が数多く生まれました。
工業面では、燕市・三条市を中心とした金属加工の技術が世界的に知られています。刃物や洋食器から先端的な産業部品まで、高度な技術力が集積する地域です。雪国の風土が育んだ織物の伝統も、今に受け継がれる地場産業のひとつ。
食べ物
工芸品・その他
Through the ages
新潟県の歴史
新潟県の地は古くは越後国と呼ばれ、奈良時代にはすでに朝廷の支配が及んでいました。日本海に面した立地から、古代より大陸との交流も盛んで、出雲崎や直江津は日本海交易の要衝として栄えた港のひとつです。佐渡島には奈良時代に国府が置かれ、政治犯や文化人の流刑地ともなりました。鎌倉時代の日蓮、室町時代に能を大成した世阿弥もこの島への流人。皮肉にもこうした文化人たちが島に高い文化をもたらしました。
戦国時代、越後の地から台頭したのが上杉謙信です。「軍神」と称された謙信は、武田信玄との川中島の戦いで知られ、義を重んじる武将として後世に語り継がれています。敵対する武田領に塩を送ったという逸話は「敵に塩を送る」という慣用句のもとになりました。謙信亡き後、上杉家は会津へ移封となり、越後は堀氏を経て複数の藩に分かれます。江戸時代には長岡藩や新発田藩、村上藩などが置かれ、それぞれの城下町が文化を育みました。長岡藩は明治維新期の内戦である戊辰戦争で新政府軍に徹底抗戦し、家老・河井継之助の「中立武装」の試みは近代日本の幕開けを象徴する出来事として記憶されています。
1871年、藩を廃して県を置く改革を経て新潟県が成立しました。県名は信濃川河口にできた「新しい潟」、つまり砂地にできた湖沼に由来するとされています。佐渡金山は江戸時代に徳川幕府の財政を支えた世界有数の金山で、約400年にわたり金銀を産出しました。2024年にはユネスコ世界文化遺産に登録され、坑道跡や当時の採掘技術を伝える遺構が保存されています。近代以降は豊富な水資源と雪解け水を活かした農業が発展し、米の生産量日本一の座を長く守ってきました。また、日本海沿岸の港町では北前船と呼ばれる交易船による海運が盛んで、こうした海上交易の歴史が新潟の商業文化の礎を築いています。