

新潟市
Niigata
新潟市周辺でできること
信濃川の河口に広がる新潟市は、本州日本海側で最大の都市であり、新潟県の県庁所在地です。1869年、横浜や神戸とともに開港五港のひとつに選ばれた歴史を持ち、港町としての国際色が今も街のあちこちに残っています。広大な越後平野の中心に位置することから、日本有数の米の産地としても知られ、米から生まれる日本酒の文化が市内に深く根づいているのも特徴。花街文化の面影が漂う古町、重要文化財の万代橋がかかる信濃川沿いの景観など、歩くほどに表情を変える街です。
アクセス情報
東京からは上越新幹線で新潟駅まで最速約1時間40分、おおむね2時間前後で到着します。大阪方面からは東海道新幹線で東京を経由するルートのほか、伊丹空港から新潟空港へ約1時間のフライトも便利でしょう。新潟空港から新潟駅まではリムジンバスで約25分。
市内の移動にはバスが中心となります。新潟駅万代口から万代シテイ、古町方面へはバスの本数が多く、主要な観光エリアはバスでおおむねカバーできるでしょう。信濃川沿いや万代エリアは徒歩でも十分回れる距離にまとまっているため、中心部の散策なら歩きがおすすめ。郊外の水族館マリンピア日本海などへ足を延ばす場合は、バスの時刻を事前に確認しておくと安心です。
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新潟市について
港町として開かれた歴史、信濃川がつくる水辺の景観、花街の名残を伝える古町の風情。新潟市には、米どころの食文化と開港都市の国際性が重なりあう独特の魅力があります。大きな観光名所を駆け足で巡るより、川沿いを歩きながら街の空気を味わうのに向いた都市かもしれません。
万代橋と信濃川の水辺
新潟市のシンボルともいえる万代橋は、信濃川に架かる連続アーチ橋で、1929年に完成した現在の橋が国の重要文化財に指定されています。全長約307メートル、6つの花崗岩のアーチが連なる姿は昼も美しいですが、夕暮れ時に日本海側の空が橙に染まる時間帯はとくに印象に残るでしょう。
橋の周辺は信濃川沿いの遊歩道やすらぎ堤として整備されており、春には桜並木、夏には新潟まつりの花火を眺める人々で賑わいます。川の対岸には朱鷺メッセの展望室があり、地上約125メートルから信濃川河口と日本海、晴れた日には佐渡島まで一望できるのも見逃せないところ。
古町と花街文化の面影
万代橋を渡った先に広がる古町は、江戸時代から続く新潟の中心街。かつて京都の祇園、東京の新橋と並んで日本三大花街のひとつに数えられ、最盛期には数百人の芸妓が活躍していました。現在もこの伝統を受け継ぐ芸妓が在籍しており、料亭での宴席や、年に数回開かれる公開イベントで新潟の古典芸能に触れることができます。
古町周辺を歩くと、旧齋藤家別邸が目に入ります。大正時代に豪商・齋藤家が建てた近代和風建築で、回遊式の庭園とともに国の重要文化財に指定されているもの。座敷から眺める庭の構成は季節ごとに表情を変え、とくに秋の紅葉と雪景色の時期は格別です。港町の繁栄がどれほどのものだったか、この邸宅の佇まいが静かに伝えてくれます。
港町の歴史をたどる
新潟港は1869年、明治新政府のもとで開港五港のひとつに選ばれました。横浜、神戸、長崎、函館とともに海外に開かれた、日本海側で唯一の開港場。ロシアや中国大陸との貿易で栄え、その繁栄が先に紹介した花街文化や豪商たちの邸宅を生みました。
新潟港に隣接するみなとぴあは、こうした港町の歩みを紹介する新潟市歴史博物館。旧新潟税関庁舎を含む明治期の建造物が敷地内に残り、建物そのものが展示の一部になっています。信濃川の水運、北前船の交易、開港後の街の変貌といったテーマが、模型や実物資料でコンパクトにまとまっているため、新潟市を歩く前にここで土地の背景をつかんでおくと、街の見え方が変わるはずです。
新潟の食文化に触れる
米どころの新潟市では、米にまつわる食の楽しみが尽きません。市内には今代司酒造をはじめ複数の蔵元が点在し、酒蔵見学や試飲を受け付けているところも。日本海側の湿潤な気候と良質な水、そして新潟産の米が生む日本酒は、淡麗辛口と称される繊細な味わいが持ち味です。
食事なら、新潟市発祥のタレカツ丼はぜひ試してみてください。薄くスライスした豚肉にパン粉をつけて揚げ、甘辛い醤油ダレにくぐらせてからご飯に載せるスタイルで、ソースカツ丼とはまた違う軽やかな味わいが特徴。もうひとつのご当地グルメであるイタリアンも新潟市ならではの一品で、太めの焼きそばにトマトソースをかけた見た目のインパクトに驚くかもしれません。フードコートやスナックスタンドで気軽に食べられる庶民の味として、地元で長く愛されてきたものです。
