
長野県
Nagano
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長野県の概要
日本アルプスに抱かれた長野県は、北から南まで表情の異なる山と高原が連なる日本屈指の山岳リゾート。千年以上の歴史を持つ善光寺、国宝の松本城、手つかずの自然が残る上高地、そして温泉に浸かるニホンザルで世界的に知られる地獄谷。四季折々の楽しみ方がある、奥深い県です。
上高地

標高約1,500mに位置する上高地は、北アルプスの山々に囲まれた日本有数の山岳景勝地です。梓川に架かる河童橋からの穂高連峰の眺めは上高地を象徴する風景で、清らかな川の流れと残雪の山々が織りなすパノラマに、国内外から訪れるハイカーが息をのみます。
大正池から河童橋、明神池へと続く遊歩道は起伏が少なく、本格的な登山装備がなくても歩けるのが魅力。大正池は1915年の焼岳の噴火によってできた堰止湖で、早朝には水面に立ちのぼる朝もやの幻想的な光景が見られます。マイカー規制のおかげで自然環境がよく保全されており、毎年4月下旬の開山から11月中旬の閉山まで、多くの人が訪れます。
善光寺
長野市の中心に佇む善光寺は、約1,400年の歴史を持つ無宗派の寺院です。「一生に一度は善光寺参り」と言われ、宗派や性別を問わず誰でも受け入れるという姿勢が、長い歴史を通じて庶民の信仰を集めてきました。
本堂は国宝に指定されており、江戸時代中期に再建された東日本最大級の木造建築。本堂の地下には「お戒壇巡り」と呼ばれる真っ暗な回廊があり、壁を手探りで進みながら「極楽の錠前」に触れると御利益があるとされています。参道には土産物店や食べ歩きの店が並び、門前町の風情も楽しめるエリア。七年に一度(数え年のため実際には約6年ごと)の御開帳の年には、全国から数百万人の参拝者が訪れます。
松本城

松本市のシンボルである松本城は、五重六階の天守が現存する日本最古級の城。天守は国宝に指定されており、黒と白のコントラストが際立つ外観から「烏城」の愛称でも親しまれています。
天守内部は急な階段を上りながら見学でき、最上階からは北アルプスの山並みと松本平を一望できます。城の周囲には堀と芝生の公園が広がり、春は桜、冬はレーザーマッピングなど季節ごとのイベントも開催。城下町として栄えた松本市内には蔵造りの商家が残る中町通りや、湧き水スポットが点在するまつもと城下町湧水群など、歩いて巡れる見どころが充実しています。
地獄谷野猿公苑

山ノ内町にある地獄谷野猿公苑は、野生のニホンザルが温泉に浸かる姿を間近で観察できる世界でも珍しい施設。気持ちよさそうに湯に浸かるサルたちの姿は「スノーモンキー」として海外メディアに取り上げられ、外国人観光客から絶大な人気を集めています。
冬の雪景色のなかで温泉に浸かるサルの姿がもっとも有名ですが、春から秋にかけても毛づくろいや子ザルが遊び回る様子を観察できます。公苑までは遊歩道を約30分歩くため、歩きやすい靴での訪問がおすすめ。周辺には渋温泉や湯田中温泉など歴史ある温泉街も点在しており、サルに負けず自分も温泉を楽しむのがこのエリアの醍醐味です。
位置
長野県の場所
長野県は本州のほぼ中央、中部地方に位置する内陸県です。県庁所在地は長野市で、2020年10月の国勢調査時点で人口は約204万人。面積は全国4位の広さを誇り、北アルプス(飛騨山脈)、中央アルプス(木曽山脈)、南アルプス(赤石山脈)の3つの山脈に囲まれた山岳県。県土の約80%を山地が占め、標高の高い盆地や高原が点在しています。
気候は内陸性で、夏と冬の寒暖差が大きいのが特徴。標高の高いエリアでは夏でも涼しく、軽井沢や上高地は古くから避暑地として親しまれてきました。冬は北部を中心に積雪が多く、志賀高原や白馬には国内有数のスキー場が集まっています。年間を通じて湿度が低く晴天が多いため、高原野菜や果樹の栽培に適した環境です。
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Access
長野県へのアクセス
長野県に空港はありませんが、鉄道と高速バスの便がよく、東京方面からのアクセスは快適です。
鉄道では北陸新幹線が東京駅から長野駅まで最速約1時間20分で結んでいます。松本方面へは新宿駅からJR中央本線の特急「あずさ」で約2時間40分。名古屋方面からは特急「しなの」で長野駅まで約3時間、松本駅まで約2時間です。
高速バスも新宿や東京駅、名古屋から長野・松本方面へ多数運行されており、鉄道に比べて運賃が安いのが魅力。白馬や上高地など山岳エリアへは、季節限定の直通バスも運行されています。
県内の移動は鉄道と路線バスの組み合わせが基本ですが、山間部では路線バスの本数が限られるため、事前に時刻表を確認しておくと安心です。上高地へはマイカー規制があり、沢渡や平湯からシャトルバスに乗り換えてアクセスします。善光寺周辺や松本城周辺は徒歩で回れるコンパクトなエリア。
冬季は北部や山間部で積雪が多くなります。スキーリゾートへのアクセスには長野駅や白馬駅からのシャトルバスが便利。路面の凍結もあるため、冬の移動は余裕を持ったスケジュールで。
地元自慢
特産品
長野県は標高の高い冷涼な気候と昼夜の寒暖差を生かし、レタスやセロリなどの高原野菜で全国トップクラスの生産量を誇ります。果樹栽培もさかんで、りんごやぶどう、桃の産地が県内各地に広がっています。
海に面しない内陸県ならではの食文化も特徴的で、そばや味噌、漬物といった保存食・発酵食品が古くから根づいてきました。近年は千曲川流域を中心にワイン用ぶどうの栽培が拡大し、ワイナリーも増えています。工芸分野では、木曽地方の漆器や各地に伝わる紬織りなど、山の恵みを生かしたものづくりの伝統が受け継がれています。
食べ物
工芸品・その他
Through the ages
長野県の歴史
長野県はかつて「信濃国」と呼ばれ、古代から東山道の要衝として人や物が行き交う地域でした。善光寺は飛鳥時代の創建と伝わり、宗派を問わず参詣者を受け入れるという独自の姿勢で全国から人を集めてきました。「遠くとも一度は参れ善光寺」という言葉が広まるほど、古くから庶民の信仰を集めた寺院です。
戦国時代には、甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信が北信濃の覇権をめぐって激突。川中島の戦い(1553〜1564年)は5回にわたって繰り広げられ、日本の戦国史でも屈指の名勝負として語り継がれています。松本城は戦国末期から江戸初期にかけて築かれた城で、五重六階の天守は現存する日本最古級。江戸時代には松本藩、上田藩、飯田藩など複数の藩に分かれ、それぞれが独自の文化を育てました。
明治の廃藩置県では、北部の長野県と南部の筑摩県に一時的に分かれましたが、1876年に統合されて現在の長野県が成立。県名は県庁が置かれた長野町(現・長野市)に由来します。近代以降は生糸産業で栄え、1998年には冬季オリンピックが長野市を中心に開催されました。各学校が参加国を応援する「一校一国運動」が国際的に評価されたことでも知られています。
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