
熊本県
Kumamoto
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熊本県の概要
熊本県は歴史的建造物から自然、温泉、島嶼観光まで、多彩な見どころを備えています。加藤清正が残した城郭、世界最大級のカルデラを持つ火山、川沿いの温泉地、キリシタン遺産と島々の風景が、訪問者を迎え入れます。
熊本城

加藤清正が築いた熊本城は日本三名城の一つです。特に武者返しと呼ばれる反り返った石垣は、攻撃を難しくする工夫として知られています。2016年の熊本地震で天守と石垣に大きな被害を受けましたが、復旧工事が続いており、天守は2021年に外観復旧を完了。復興の過程を見守る気持ちで、城の歴史と現在を感じられます。
阿蘇山

世界最大級のカルデラを持つ阿蘇山は、県を代表する自然景観です。草千里ヶ浜は緑の草原と池が美しく、大観峰は外輪山の展望台として360度のパノラマを楽しめます。中岳火口は活火山で、噌煙が上がる光景を見ることができますが、火山活動の状況によって立ち入り制限があります。季節ごとに表情を変える景観が、訪問者の心をつかみます。
黒川温泉

南小国町に位置する黒川温泉は、川沿いに風情ある旅館が並ぶ温泉地として全国的に有名です。入湯手形を購入すると、複数の旅館を巡る湯めぐりが楽しめます。景観づくりに力を入れた取り組みが評価され、旅館の建築デザインと周辺環境の統一感が特別な雰囲気を作り出しています。
天草

県の南西に約120の島々から成る天草は、海の景観が主役です。天草五橋で主要な島々が結ばれており、島から島への移動が容易になっています。崎津集落は世界遺産・潜伏キリシタン関連遺産の構成資産として認定され、歴史と信仰の痕跡を今に伝えています。イルカウォッチングも人気で、海の生き物との出会いが体験できます。
位置
熊本県の場所
九州地方の中部に位置する熊本県の県庁所在地は熊本市で、2023年12月時点の人口は約172万人です。全国で17位の規模を持つ政令指定都市となっています。
県の地理を特徴づけるのは阿蘇山です。世界最大級のカルデラを持ち、その直径は約25km。広大なカルデラ内には阿蘇五岳と呼ばれる山々がそびえ、草地が広がっています。熊本平野は古くから農業地帯として開発され、西には有明海、南西には不知火海が広がります。島嶼部も豊かで、天草諸島は約120もの島々から成り立っています。
気候は梅雨の影響を受けやすく、夏は高温多湿です。内陸の阿蘇地域では冬に降雪があり、沿岸部は比較的温暖に保たれます。訪問の際は季節による気候差を念頭に置くとよいでしょう。
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Access
熊本県へのアクセス
阿蘇くまもと空港は東京の羽田空港から約2時間のフライトです。空港から熊本市内へはバスで約50分で到着します。
九州新幹線の利用が便利です。博多駅から熊本駅までは約33分。東京からは新幹線のぞみで博多に約5時間、その後熊本駅まで約33分となり、総所要時間は約5時間半です。大阪からはみずほ・さくらの直通便で約3時間。
県内の移動
熊本市内は熊本市電が2系統で市街地を結んでいます。熊本交通センターからはバス網が発達しており、阿蘇方面への移動は高速バスかJR豊肥本線を利用します。
季節の注意点
梅雨の時期(6〜7月)は大雨が降りやすいため注意が必要です。また阿蘇地域では冬の路面凍結に気をつけましょう。
地元自慢
特産品
熊本県の産業は農業、畜産、漁業、工芸と多彩です。農業ではトマトとすいかの生産が盛んで、い草は全国生産の9割以上を占めています。阿蘇山麓の広大な草地では牧畜が発達しており、馬肉と赤身の牛肉が知られています。沿岸部の有明海と不知火海は豊かな海産物の源。金属工芸や陶磁器といった伝統工芸も継承されており、地域の文化を代表する産業となっています。
食べ物
工芸品・その他
Through the ages
熊本県の歴史
熊本県は古くは肥後国と呼ばれていました。戦国末期から江戸初期にかけて、加藤清正が県の発展に大きな役割を果たします。1588年に肥後北半国を拝領した清正は、1601年に熊本城を完成させました。治水と干拓事業により熊本平野を開発し、産業の基礎を整えたのです。
1632年からは細川家が肥後全域を統治するようになります。細川忠利の入封により、学問と文化が奨励され、熊本の文化的基盤が形成されました。この体制は明治維新まで続きます。
近現代では西南戦争が県史に刻まれています。1877年、西郷隆盛率いる薩摩軍が熊本城を約50日間包囲しましたが、城は落ちませんでした。2016年には熊本地震により最大震度7が2度観測され、熊本城の天守と石垣に甥大な被害をもたらしました。復旧工事が進められ、天守は2021年に外観復旧を完了しています。