

福岡県
Fukuoka
福岡県県の位置
福岡県は九州の最北部に位置します。北〜北西は玄界灘(日本海)、北東は関門海峡を隔てて本州・山口県と向かい合い、東は周防灘(瀬戸内海)、南西は有明海に面します。
陸では西に佐賀県、南に熊本県、東に大分県と接します。県庁所在地の福岡市は北岸に、北東端の北九州市は関門海峡に面し、九州の玄関口として国内外と結ばれています。
福岡県の特産品
福岡の特産は食と手しごとが主役。博多の明太子や白濁スープの博多ラーメン(替え玉)を屋台の夜に楽しみ、水炊きで締めるのが定番です。甘味は大粒いちご「あまおう」や白あん×バターの「博多通りもん」、太宰府の「梅ヶ枝餅」。茶は玉露で名高い八女茶。工芸は彩色の博多人形と、飛び鉋文様が映える小石原焼が代表格です。
食べ物

博多明太子
ピリ辛のタラコ。老舗「ふくや」では製造見学や手作り体験も可能で、定番みやげの筆頭です。

博多ラーメン
白濁豚骨スープに極細ストレート麺、替え玉文化が特徴。街の屋台でも気軽に味わえます。

屋台グルメ
夕暮れに開く屋台で、ラーメン、餃子、おでん、天ぷらなど“博多の夜”を満喫。観光のハイライトです。

水炊き
骨付き鶏をコトコト煮る福岡の郷土鍋。ぽん酢でさっぱり、締めの雑炊までが定番です。
工芸品・その他

博多人形
福岡県の歴史
福岡県の歴史は、ざっくり言うと「アジアへの玄関口」と「九州の中心役」の二本柱です。古代には太宰府(だざいふ)が九州一帯をまとめる役所として置かれ、博多湾には海外からの使節を迎える鴻臚館(こうろかん)がありました。学問の神さまで知られる太宰府天満宮は、菅原道真を祀る社として平安時代に生まれます。
中世になると、博多は日本屈指の国際港として栄えます。元寇(げんこう)のときには博多湾沿いに石の防塁が築かれ、その跡を今も見ることができます。江戸時代には黒田長政が入って福岡城と城下町を整え、商人の町・博多とあわせて大きな都市圏が育ちました。
近代に入ると北九州で製鉄業が発展し、八幡製鐵所は日本の工業化を象徴する存在に。現在は「明治日本の産業革命遺産」の一部として世界遺産にも名を連ねています。今の福岡市と北九州市は、古代の交流、城下町の文化、近代工業のレガシーが折り重なった“歴史のレイヤー”を歩ける街です。旅行でも、神社・城跡・港町・産業遺産と、時代ごとに楽しみ方が広がります。
エリア
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