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着物を着るときに必要なもの、着こなしのコツ

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Sana Yoshida

着物を着るときに必要なもの、着こなしのコツ

日本の民族服でもある「着物」は、「反物(たんもの)」と呼ばれる一枚の布から作られます。着る人の体型に合わせやすく、誰でも着やすいのが魅力といえるでしょう。

この記事では、着物を着るときの選び方、コツなどを簡単に紹介します。

着物を着るときに必要なもの

まずは着物を着るときにはどんなものが必要なのか?ということから。

着物

まずは、もっとも重要なアイテムが「着物」ですね。第一礼装から普段着まで様々な種類があり、シチュエーションや季節に合わせて選択します。

Close-up of intricately patterned Japanese textiles, folded and arranged diagonally.

High Class Obi / Photo AC

続いて、胴回りに巻く「」。こちらも着物と同じように様々な種類と格があり、シーンに合わせて選びます。着物と帯の格を合わせることも重要です。

長襦袢

A smiling young woman in a light pink kimono with a red obi.

Wearing Nagajuban / PIXTA

長襦袢」は、着物と肌着の間に着用する薄手の着物のことです。襟元や袖、足元からチラリと見える、おしゃれなインナーといっていいでしょう。

着付けをサポートする道具

Pink fabric accessories: a long padded band with a subtle floral pattern, a rectangular pillow with a geometric pattern

Some items for wearing kimono / Photo AC

インターの役割を果たす「肌襦袢(肌着)」、着物の丈を決める際に結ぶ「腰紐」、腰紐を固定する「伊達締め」、衿が着崩れるのを防ぐ「着付けベルト」、半衿に通して形を整える「衿心」、帯のしわを防ぐ「帯板」、帯をお太鼓結びにするときの土台となる「帯枕」などがあります。

また、着物を着るときは体系に凹凸が少ないほうがきれいに仕上がるため、女性は胸をなだらかにするための「和装用ブラジャー」、くびれなどをフラットにするための「補正用タオル」を使用することもあります。

着物を着るのに必要なものまとめ

ここまでを踏まえて、必要なものと目的を簡単にまとめると以下の通り。

  • 着物
  • 長襦袢:インナーの上に着て、着物と肌の摩擦を防止する
  • 肌襦袢:インナーとして着る
  • 腰紐:腰で巻いて着物の丈を調節する
  • 伊達締め:腰紐を固定する
  • 着付けベルト:左右の衿を引き寄せて固定する
  • 衿心:衿の形を整える
  • 【女性】帯板・帯枕:帯の形を整える
  • 【女性】補正用の下着・タオル:着物全体の形を整える

男女で多少の違いはありますが、自分で着る時にはこのような物が必要になります。日本国外で着物を着たい場合には、似た物で代用する手もあるでしょう。日本国内のレンタルショップで着物体験をする際には、一式レンタルできるお店を選ぶと楽です。

小物

必須ではありませんが、季節によって身に着けたり、好みで採用したりする小物も様々です。以下は代表的な例を挙げます。

Colorful kimono fabric, decorative hairpins, and flowers arranged on a wooden table.

Accessory with Kimono / Photo AC

長襦袢の衿に縫い付ける「半衿」、帯を小礼する「帯締め」、お太鼓結びに使用する帯枕を隠す「帯揚げ」、靴下の代わりに着用する「足袋」と和装用の履物である「草履」などがあります。

また、肌寒い時期は着物用・洋服用のショールを羽織るのもOK。夏の日差し・春先や秋口の風予防にアームウォーマーなどを使うこともできます。

また、さらに冷え込む冬は防寒具として「羽織」や「道中着」、「同行コート」といった羽織物を着物の上に身に着けます。

着物を綺麗に着こなすコツ

さて、以上で着物を着るときに必要なものがわかりました。ここからは「では、着物を着るときに、より一層綺麗に着こなすコツは?」という所に焦点を当てていきましょう。

まずは自分に合ったサイズを選択

西洋のスーツを選ぶ時にも大切なことですが、着物においてもまずは「自分に合ったサイズ」を選ぶことが大切です。

一枚の布から作られているため、ウエストなどが調整しやすい一方、袖丈や身丈が短いと不格好になってしまいます。まずは自分の身長、腕の長さ、首の中心から手のくるぶしの長さまでを測り、適したサイズの着物を選びましょう。また、きちんとしたレンタルショップなら適したサイズを見立ててくれるはずです。

歴史ある着物の場合、若い方や海外の方には丈が足りないことも。お店で着物体験をする際は、大きめサイズを置いてあるかどうか確認すると安心です。

インナーを持ち寄る場合は薄手を選ぶ

A person wearing a black V-neck shirt.

V-neck shirt / Photo AC

上記で紹介した「肌襦袢」のかわりに、自前のTシャツなどを代用品として使うことができます。直接肌に触れるものなので、レンタルに抵抗のある方は自分で持って行ったり、お店によってはインナーは自分で用意してもらうよう依頼があるかもしれません。

  • 着心地の良い薄手のもの
  • トップスはTシャツなどの短い袖付き
  • Vネック型で着物の合わせから見えない形
  • ボトムスは膝下あたりまでの長さ

そんなときは、上記のような点を押さえておくと格好良く着こなせるはずです。

トップス・ボトムスともに、汗で張り付いて不格好になってしまうことがよくあるので、タンクトップや短い丈のボトムスはおすすめできません。また、下着の線が浮き出てしまうこともあるので、男女ともにショーツも薄手のものを選ぶと安心です。

靴は歩きやすいものを選ぶ

着物に着替えた後に、観光地を回ったり、周囲を探索する方がほとんどでしょう。

伝統的に重きを置いて下駄や草履を履くのも良いですが、これは慣れていないと日本人であっても靴擦れを起こしてしまう履物でもあります。

靴は歩きやすさを優先して選ぶのがおすすめ。カジュアルに着物を楽しむ若者の間で、着物にスニーカーやサンダルを合わせておしゃれに着こなす文化もあるんですよ。

着物に「NIKE」のスニーカーを合わせる人も

例えば以下は普段からよく着物を着ている方が、NIKEのスニーカーを合わせた例。

これは下駄を履くときに身に着ける日本の伝統的な靴下である「足袋(Tabi)」にデザインが良く似ており、着物ともマッチしています。

こういったデザインを合わせるのもお洒落ですし、無地の暗い色の着物に派手な色のスニーカーを合わせてもアクセントが効いて素敵な装いになるはずです。革のブーツなどを合わせても良いでしょう。日本の文化を尊重しつつも、お洒落を楽しむことは自由なのです。

歩き方には要注意

着物を着た時には歩き方にも注意です。大股で腕を振って歩くとすぐに着崩れしてしまうからです。特に女性の着物はパーツや調整している箇所が多いので、歩幅を小さくし、小股で歩くのが大事です。

髪はまとめるのがおすすめ

Two women in colorful kimonos stand with their backs to the viewer on stone steps.

Photo AC

髪の毛は肩にかからないようにしたり、結んでおくと着こなしが綺麗に見えます。ショートヘアの方はそのままで髪飾りをつけたり、ミディアム~ロングの方は髪をまとめると良いでしょう。ただし、カジュアルでモダンな着物スタイルの時は下ろしたままにする人もいます。

着物をレンタルするお店によっては体験料金にヘアメイク代が入っていることもあり、まとめ髪や三つ編みなどにしてもらえます。和風の髪飾りを貸してもらえる場合もあれば、持ち込みのアクセサリーを付けてもらうことも可能ですよ。

帯の選び方

Two folded patterned textile sashes, one beige and one dark blue, on a striped blue fabric.

Men's Kimono Belt / Photo AC

実は、着物だけではなく、帯にも格式に合わせた選び方があります。また、結び方については好みかつ多岐に渡るのでここでは割愛します。

男性の帯は基本的に「角帯(かくおび)」と「兵児帯(へこおび)」。角帯は礼装から普段着まで、オールマイティに活躍する帯。兵児帯は角帯と比べるととても柔らかく、結び方もちょうちょ結びなので簡単です。どちらも着物・浴衣ともに使用できます。

Folded silk fabrics with intricate traditional patterns.

Women's Kimono Belt / Photo AC

女性の帯は「丸帯」「袋帯」「名古屋帯」「半幅帯」などがあります。

「丸帯」は第一礼装に使われるフォーマルな帯で、全面に柄が入っており華やか。幅が丸帯の半分の「袋帯」もかしこまった場で使用されます。「名古屋帯」はお洒落着や外出着で活躍する比較的カジュアルな帯で、「半幅帯」も同じく普段着や浴衣に合わせて着用するカジュアルな帯です。

行く場所や自分の選んだ着物に合わせて帯を選ぶのが一般的なので、レンタルショップで体験する際にはお店から提案してもらえるかもしれません。

小物の選び方

着物を格好よく&美しく着こなしたら、小物などにも目を向けてみましょう。合わせるアイテムによって、古き良き日本風スタイルから、和洋折衷なレトロ系、今見ても新しいお洒落着など、様々な可能性が発見できるはずです。

男性の場合

A man in a dark blue kimono holds a folding fan and looks to the side against a white background.

Haorihimo and Sensu / PIXTA

男性の着物は、女性ものと比べると色やデザインが落ち着いており、それほど派手になりません。その代わり、着物に合わせた色半衿、無地の羽織からちらりと覗く華やかな柄の裏地、飾りがついた羽織紐、着物の色や素材に合わせた扇子など、さりげないお洒落を演出できます。

女性の場合

A smiling woman with short black hair wearing a light purple kimono with a white lace shawl.

Modern Style Kimono / PIXTA

古風な着こなしであれば、純和風な雰囲気のかんざしや帯留でびしっと決めるのが効果的。

現代風に着たい場合は、レースのインナーやストール、チュールやフリルの帯揚げなど、甘いアイテムを合わせるのがおすすめです。また、ベレー帽やブーツ、カゴバックなどを合わせるとレトロな大正ロマン風の装いに。思い切った色や柄の組み合わせや、洋服と着物を合わせたコーデなど、自由な着こなしも人気です。

手ぶらでレンタルできる着物ショップ(英語対応)

京都

和楽

女性の場合は、肌着や髪飾り、和装バッグまでセットになった「京都きものフルセットヘアセット込みプラン」があります。手荷物をお店に預けることができるのも嬉しいポイント。さらに、オプションで和傘を使用できたり、人力車の利用ができたりと、日本文化を満喫できます。

カップルプランやメンズプランもあり、こちらも肌襦袢や足袋、羽織、和装バッグなどがセットでレンタルできます。

錦 折鶴屋

男性用・女性用・子供用と、豊富な種類の着物が用意されています。サイズ・柄ともに様々なため、自分好みの着こなしを楽しむことができますよ。髪飾りやバッグなど、小物はすべてレンタル可能です。

また、プロの指導のもとで作法やお茶の点て方を学べる茶道体験、オリジナル作品を作れる書道体験も行うことができます。自分の名前などを漢字で書き、お土産として持ち帰ることができると人気です。

浅草

VASARA

女性用・男性用・子供用が幅広く揃っており、家族で利用しやすいお店です。ヘアセットや荷物の預かりに加えて、雨の日のサポートも無料で受けられますよ。

さらに、オプションでプロカメラマンによるロケーションフォトも選択可能。浅草探索の様子を撮影してもらうことができます。

梨花和服

雷門から徒歩1分という好立地にあり、着物での浅草探索に便利です。スタンダードプランにはヘアセットや小物が含まれているため、気軽に着物体験ができます。

また、着物・浴衣ともに大きいサイズが通常の着物と同額で用意されています。男女問わずバスト・ウエスト・ヒップがそれぞれ150cm以内、身長は女性最大 185cm/6'0.8"、男性は最大 205cm/6'72"まで対応しています。

金沢

加賀友禅

金沢の伝統工芸品である加賀友禅を体験できるプランです。歴史や制作工程を学んだうえで好きな着物を1点選び、プロによる着付けを受けて写真を撮影できます。特設スタジオに加え、加賀友禅会館の日本庭園や金沢港クルーズターミナルでも立つ栄することが可能。空き時間にハンカチの型染体験や水引のストラップづくりの体験もでき、写真データと合わせてお土産にできます。

着物レンタル彩雅

着付け学校が運営する着物レンタルショップで、"苦しくない着付け"にこだわっています。また、プロ目線で似合う着物を選んでくれるため、「せっかくなら自分にぴったりの着物を着たい」という方にオススメ。

また、海外からの旅行客向けに、着物を着て「あやとり」や「けん玉」、「おりがみ」といった日本の遊びを楽しめるプラン、自分で着付けができるように学べる体験プラン、金沢の武家屋敷跡を散策するプランもあります。

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最終更新日

FAQ

はい、できます。ただし、「礼装」を身に着けるような格式の高い場所ではやめるべきです。 観光地での着物体験など、カジュアルな場では問題ありませんが、高級で厳格なレンタルショップでは控えるようアドバイスを受けるかもしれません。 着物を傷める可能性のある、大きなネックレスやブレスレットなどはやめておいた方が良いでしょう。 「着物用に作られたアクセサリー」もたくさんあるので、旅の記念に探索するのもおすすめですよ。