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日本におけるアイドルの歴史を年代別に紹介

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Sana Yoshida

日本におけるアイドルの歴史を年代別に紹介

現在では日本の音楽業界において大きな市場を持ち、大小さまざまな事務所やグループがしのぎを削っている「アイドル界隈」。一大ジャンルとなるまでの歴史を簡単にご紹介します。

1960年代:ジャニーズの登場と伝説的スター歌手

A black vinyl record with a white blurred label spinning on a turntable, with the tonearm positioned above it.

洋楽が日本に入るようになり、ロカビリーが流行した後の1960年代は、カバー・ポップスやグループサウンズ、青春歌謡などが人気となりました。また、1964年に「ジャニーズ」がデビューシングルをリリースするなど、アイドル文化の礎が形成されていきます。

また、美空ひばりや吉永小百合といったスターが活躍したほか、1961年にリリースされた坂本九の「上を向いて歩こう」が1962年にヨーロッパで紹介され大流行。「SUKIYAKI」のタイトルで全英チャートランクイン、全米チャート1位といったブームを巻き起こしました。

1960年代の出来事

1960年にカラーテレビの放送が開始し、翌年よりNHK連続テレビ小説の放送が開始。日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』、初のカラーアニメ『ジャングル大帝レオ』なども放送されます。

1964年には東京オリンピックが開催されたほか、1966年にビートルズが来日して話題となりました。

1970年代:「アイドル」という存在の確立

1960年代より、俳優が歌を歌うことも増え、マルチタレントのような存在が生まれます。1970年代に入ると、オーディション番組『スター誕生!』が始まり、山口百恵、ピンクレディーらがデビューしました。さらにキャンディーズや天地真理、アグネス・チャンらの活躍により、「アイドル」という存在が確立されます。特にピンクレディーは当時では異例の9作連続オリコンランキング1位などの記録を残し、日本芸能史上に残るブームとなりました。

Four glowing light sticks in pink, orange, blue, and green.

Glow sticks / Photo AC

男性アイドルにおいても、西城秀樹が「親衛隊」と呼ばれる熱心なファンを獲得。ファンによるコール文化(歌詞の合間に名前を読んだり、「オイ!」などの合の手を入れること)やペンライト・サイリウム文化も、ここから生まれました。

1970年代の出来事

岡本太郎による「太陽の塔」、アポロ12号が持ち帰った月の石の展示などが人気を博した日本万国博覧会(大阪万博)が1970年に開催されました。1973年よりアイドルブームが始まり、特に女性アイドルが人気を博します。1975年には、現在も大人気のサンリオキャラクター「ハローキティ」のグッズ販売がスタートしました。

1980年代:ソロアイドルの台頭

松田聖子、中森明菜、薬師丸ひろ子、小泉今日子といったソロアイドルが台頭。正統派から個性派まで多彩なアイドルが揃っており、特に1982年には多くのスターが誕生したことから、同年にデビューした中森明菜、小泉今日子、早見優、堀ちえみ、石川秀美、松本伊代らは「花の82年組」と呼ばれています。シティ・ポップが流行し、アイドルが歌う楽曲も歌謡曲からポップスへと変化していきました。

男性アイドルでは、ジャニーズ事務所の「少年隊」や「光GENJI」が登場。アクロバットの要素などを盛り込んだパフォーマンスでファンを増やします。また、とんねるずはお笑いコンビでありながら歌手としても人気を博しました。

1980年代の出来事

黒柳徹子による自伝的小説『窓際のトットちゃん』が1981年に出版され、ベストセラーとなりました。1982年にお昼の人気バラエティ『笑っていいとも!』(2014年に終了)がスタートしたほか、1983年に「東京ディズニーランド」が開園するなど、様々な娯楽・エンターテインメントが人々を魅了しました。

1990年代:グループアイドルの時代が到来

自身で作詞・作曲をするアーティストや、小室哲哉がプロデュースした女性シンガーが流行し、アイドル人気が一気に落ち込みます。そんな中。1988年につんく♂プロデュースでデビューした「モーニング娘。」が1999年9月9日にリリースした「LOVEマシーン」で社会現象を起こし、大躍進を遂げました。

男性アイドルはジャニーズ事務所から「SMAP」、「TOKIO」、「V6」、「KinKi Kids」、「嵐」など多くのアイドルがデビューし、国民的な人気を獲得。他にも、「DA PUMP」や「猿岩石」といったグループが誕生しています。音楽番組が減少した一方、「SMAP」のバラエティ進出によってアイドルの活躍の場と可能性が広がりました。

1990年代の出来事

『東京ラブストーリー』や『101回目のプロポーズ』、『家なき子』などのドラマが社会現象を巻き起こすほどの人気となります。また、PCやポケベル、携帯電話が普及したほか、電子ゲームの『たまごっち』が大ブームになるなど、デジタル機器が一般に浸透していきます。

また、「西暦2000年になるとコンピュータが誤作動を起こす可能性がある」という「2000年問題」、「1999年に人類が滅亡する」という『ノストラダムスの大予言』なども話題になり、大きな注目を集めました。

2000年代:テレビ企画発のアイドルグループが人気を博す

つんく♂がプロデュースするハロー!プロジェクトから、「W」、「メロン記念日」、「スマイレージ(現アンジュルム)」、「Berryz工房」、「℃u-te」などのアイドルが次々に登場。グループとは別に、「プッチモニ」や「ミニモニ。」、「Buono!」といった人気ユニットも多数誕生しました。

2000年代後半にはPerfumeが「チョコレイト・ディスコ」や「ポリリズム」といったヒットソングを発売し、テクノアーティスト史上初のシングルチャート1位といった快挙を成し遂げます。

男性アイドルではW-inds.やWaTがデビュー。また、お笑い芸人を多数有するよしもと所属の男性グループ「RUN&GUN」、テレビ番組などの企画から「TEAM NACS」、「修二と彰」、「木更津キャッツアイfeat.MCU」といったユニットが誕生しました。旧ジャニーズからも、「タッキー&翼」、「NEWS」、「KAT-TUN」、「HEY!SAY!JUMP」といった人気グループが多数デビューしています。

2000年代の出来事

2000年に新紙幣として2000円札が発行されました。2001年には「東京ディズニーシー」や「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が開園。現在では年末の風物詩となっているお笑い芸人たちの小レース「M-1グランプリ」もスタートしました。ブログが流行し、個人による情報発信が活発になり、X(旧Twitter)をはじめとするSNSの利用率も増えてきます。

2010年代:実力派アイドルグループやローカルな地方アイドルの人気

過去のアイドルブームを経て様々なグループが誕生し、"アイドル戦国時代"と称されました。その結果多様化が進み、「BABYMETAL」や「BiSH」など、メタルやパンク、ロック要素を持ち、アーティストに近い活動を行うグループが登場。ホッケーマスクをかぶって活動する「仮面女子」、男装アイドルグループ「風男塾」など、ユニークな個性を持つグループや、東海地方出身・在住のメンバーで構成された「BOYS AND MEN」をはじめとする全国各地のご当地アイドルなども台頭してきました。

男性アイドルにおいても、「Kis-My-Ft2」や「Sexy Zone」、「King&Prince」ら旧ジャニーズだけでなく、「//DISH」や「超特急」などスターダスト所属グループ、高いパフォーマンス力を誇る「Da-iCE」などが登場し、多様化していきます。

2010年代の出来事

2011年に東日本大震災が起き、福島・宮城を中心とする東北エリアが大きな被害を受けます。一方、FIFA女子ワールドカップにおけるなでしこ(日本女子)優勝などのニュースが日本に元気をもたらしました。また、ケガから復帰した錦織圭の全米オープン準優勝、過去のラグビーワールドカップ全大会でグループリーグ敗退していた日本の大躍進、短距離走において桐生祥秀が日本人史上初の9秒台を記録、大坂なおみの全米オープン優勝、渋野日向子が全英女子オープン初優勝など、スポーツにおける活躍が数多く見られました。

2020年代と今

新型コロナウイルスの影響を受けて従来のライブ公演やファンイベントを行うことが困難になり、かわりにSNSや配信による新たなアプローチが盛んになりました。それにより、Perfumeやももクロ、ハロプロ、秋元系に加え、KAWAII LAB.の「FRUITS ZIPPER」や「CANDY TUNE」が人気を獲得。2010年代に引き続き、地下アイドルも多数誕生しています。

男性アイドルでは、旧ジャニーズの「Snow Man」と「SixTONES」が同時デビューを果たしたほか、オーディション番組通過者によるグループ「JO1」や「BE:FIRST」、オーディションから派生した「OWV」などが誕生し、盛り上がりを見せています。

2Dまたは3Dアバターで活躍するVTuberがアイドルとして活動することも増え、新たな市場を開拓しています。

2020年代の出来事

2020年、新型コロナウイルスによる感染症が流行し、外出の自粛などが行われました。「おうち時間」の増加に伴い、Nintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」をはじめとするゲームが大ヒット。オンラインで友人や遠方の家族、"推し”とつながることができるゲーム、動画配信サービスなどが流行しています。

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最終更新日