日本の有名アイドルや事務所、文化についても紹介

Sana Yoshida

日本には独自の発展を遂げた「アイドル」文化があります。女性アイドルの場合は多くが10代~20代前半、男性アイドルの場合は10代から芸能活動をしています。
日本のアイドル文化
海外における「アイドル」のイメージとは若干異なり、日本のアイドルは才能で圧倒するアーティストというよりも、人前で歌唱やダンスを行うことで、ファンと間接的に交流することに長けているグループというイメージが強いです。
また、パフォーマンスや楽曲だけでなく、アイドル自身や所属グループの"成長を見守る・応援する"ことに価値を見出しているファンが多いのも特色といえるでしょう。
メジャーデビューをしている「アイドル(地上アイドル)」、インディーズで活動している「地下アイドル」がいますが、この記事では、メジャーかつアイドル文化に影響を与えた事務所やグループを紹介していきます。
パフォーマンスに定評のある女性アーティスト
厳密にはアイドルに当てはまらない・アイドルを名乗っていないグループもありますが、アイドル的な人気を誇るグループやアーティストをご紹介します。
BABYMETAL
「アイドルとメタルの融合」をテーマにしており、本格的なメタルサウンドで世界的人気を誇っています。結成当初は賛否両論を巻き起こしましたが、本物のサウンドとパフォーマンスにより、新たなスタイルのメタルアーティストとして受け止められました。リードボーカルのSU-METALを中心とした日本語での歌唱、バンドメンバーの演奏などがファンを虜にしています。
日本よりも海外での活動に力を入れているほか、ロックやメタルフェスにも積極的に参加しているのが特徴。現在もメンバーが演奏を行っていないことへの批判はあるものの、確かな実力によるパフォーマンスにより、「kawaiiメタル」という新ジャンルとして受け入れられています。
ハロー!プロジェクト
つんく♂がプロデュースし、爆発的な人気を得た「モーニング娘。」、伝説的ソロアイドル「松浦亜弥」、"アイドルが憧れるアイドル"として名前を挙げられることが多い「℃-ute」など、多くのアイドルを輩出しています。恋愛ソング以上に、家族愛や地球全体への愛を謳う楽曲が多いのが特徴。ユーモラスで奇抜な歌詞が多いものの、パフォーマンス力の高さでファンを魅了しています。
また、ほぼ1年中グループ単独や事務所合同のコンサートが開催されています。ライブはすべて生歌で、グループによってはヒューマンビートボックスやピアノ、ヴァイオリン、DJ、トークボックス、バレエやコレオグラフィといった特技を持つアイドルもいるのが特色です。
Perfume
中田ヤスタカが楽曲プロデュースをしているテクノポップユニットです。楽曲にはテクノやハウス、エレクトロといった要素が入っており、ボーカルにはエフェクトがかけられています。また、緻密で高レベルなダンスもPerfumeの大きな魅力。3人の息があったシンクロダンス、ヒールの高い靴で正確に踊るなど、Perfumeにしかできないパフォーマンスが人気の理由です。
楽曲PVは近未来的な雰囲気の者が多く、どこか無機質でお洒落な雰囲気。可愛らしさや元気さを売りにしているガールズグループが多い中で一種の異質さを持っています。2025年末に「コールドスリープ(活動休止)」をすることが発表されましたが、約20年間、第一線を走り続けてきた伝説的グループといっても過言ではないでしょう。
ももいろクローバーZ
結成当時は全員が中学生・高校生だったことから、学校のない土日を中心に「週末ヒロイン」として活動を開始。路上ライブなどの下積みを経てメジャーデビューしたグループです。
ロックフェスへの出演や対バン、アニソンやメタルフェスにも参加してファン層を拡大してきました。過去2回、ライブの年間動員数1位(2014年、2016年/女性アーティストとして)を記録したことも。
楽曲は等身大の応援ソングや青春ソングが多いのも特色。また、グループで主演を務めた2015年の映画『幕が上がる』では演技力を絶賛されるなど、多彩な活躍をしています。
同じくスターダストプロモーション所属の女性アイドル「私立恵比寿中学」や「超♡ときめき宣伝部」、「いぎなり東北産」などとともに「STAR PLANET」というアイドル部門を構成しています。
新しい学校のリーダーズ
国内外で活動しており、海外では「ATARASHII GAKKO!」名義で活躍しています。セーラー服、風紀委員のような腕章、上履きがトレードマークで、少しレトロな雰囲気も魅力。
また、全員がダンススクール出身のダンスボーカルユニットとなっており、楽曲の振付はメンバー4人で作成しているのが特徴です。即興で振付を行うこともでき、すぐに振りをそろえることができるチームワークも強みとなっています。
ライブにおいては、感情を爆発させるようなパフォーマンスでファンを魅了している彼女たち。圧倒的な熱量は、国境を越えて支持されています。
BiSH
2015年から2023年まで「楽器を持たないパンクバンド」の肩書で活動していたガールズグループです。メンバー全員が作詞を行っているほか、一部楽曲の作曲も行っていました。
初期は炎上商法的なプロモーションが行われていましたが、メジャーデビューに伴い過激な手法は減り、ゲリラライブやゲリラリリースなど、ユニークなプロモーションに代わっていきました。
ロックやパンク、ポップなど多彩な楽曲とメンバーの個性が光るボーカルの融合、熱いライブパフォーマンスによって熱狂的なファンを生み出しました。
その他の女性アイドル
以下は上で挙げた以外の女性アイドルグループを擁する、有名なアイドル事務所です。
ディアステージ
全員がオタク要素を持つ個性派グループ「でんぱ組.inc」(2025年に活動終了)や、テレビアニメ『アイカツ!』の作中楽曲を担当する「STAR☆ANIS」と「AIKATSU☆STARS!」、イラスト投稿ソーシャル・ネットワーキング・サービス「pixiv」の企画から生まれた「虹のコンキスタドール」などが所属する事務所です。アニメやゲームとの親和性が高いグループが多く、バーチャルアイドルグループなども所属しています。
KAWAII LAB.
「FRUITS ZIPPER」、「CUTIE STREET」、「CANDY TUNE」などが所属する事務所です。ライブやメディア露出で人気と知名度を獲得する従来の方法に加えて、SNSによる拡散とバズでファンを獲得する、新たな戦略を取っています。
これまでも、Perfumeやももクロ、ハロプロといった年齢・性別問わず愛されるグループはありましたが、若い女性ファンの支持が非常に厚いのも特徴です。
秋元プロデュース(48グループ、坂道など)
秋元康がプロデュースした「AKB48」は、「会いに行けるアイドル」を掲げ、秋葉原にある専用の劇場で毎日公演を行っています。ご当地アイドルという側面も持っており、国内はもちろんアジア各国にも姉妹グループがあります。「坂道シリーズ」は、「AKB48」の公式ライバルとして結成された「乃木坂46」をはじめとするグループです。
※グループ名に数字が付くアイドルとして「清竜人25」がありますが、こちらはシンガーソングライターの清竜人とその夫人たちという設定の一夫多妻制アイドル。女性アイドルのファンである男性が多い客層でありながら、彼女たちの夫(という設定である)清竜人にも黄色い声があがる、一風変わったグループです。
パフォーマンスに定評のある男性アーティスト
厳密にはアイドルに当てはまらない・アイドルを名乗っていないグループもありますが、アイドル的な人気を誇るグループやアーティストを含めてご紹介します。
STARTO ENTERTAINMENT (旧ジャニーズ事務所)
「嵐」や「King&Prince」、「Snow Man」、「なにわ男子」などが所属しています。男性アイドル市場において、圧倒的な規模を誇る会社であり、様々なチャレンジをしてきました。
いち早くバラエティ番組に出演し、親しみやすいイメージを打ち出したのはもちろん、ライブにおけるペンライト文化もここから生まれました。さらに、観客の頭上を移動する「ムービングステージ」は国民的アイドルグループ「嵐」の松本潤が考案し、現在では多くのアーティストのライブで活用されています。
アイドルだけでなく俳優活動を主とするタレントも多く所属しており、テレビドラマや映画、舞台作品などでも活躍しています。「DOMOTO(元KinkiKids)」の堂本光一はオリジナル作品『SHOCK』シリーズで帝国劇場における史上最年少座長および単独主演1位の記録を持っているほか、SixTONESの京本大河が『エリザベート』や『モーツァルト!』でのプリンシパルキャスト出演を果たすなど、多彩な分野で高い評価と実績を誇っています。
スターダストプロモーション (事務所)
「超特急」、「M!LK」、「SUPER★DRAGON」、「原因は自分にある」などが所属している若手男性アーティスト・俳優集団「EBiDAN(恵比寿学園男子部)」、ダンスロックバンド「DISH//」などを有する事務所です。研究生を含めると10を超えるユニットが在籍しているほか、多くのメンバーがユニット活動と並行して俳優活動を行っています。
EBiDAN全体でのテレビ・ラジオ番組や舞台公演、ライブなども行っており、一人ひとりが実力を伸ばしています。
DU PUMP
ヒップホップを基本に、キャッチーな楽曲を展開するダンス&ボーカルグループです。
1997年にデビューし、1998年から2002年まで5年連続でNHK紅白歌合戦出場を果たしました。メンバーの脱退・加入を繰り返しながら活動を続け、2018年、16年ぶりにNHK紅白歌合戦に出場しています。
デビュー当時からラップを取り入れた楽曲やダンスを得意としており、他事務所である「嵐」、「SMAP」にもパフォーマンス面で大きな影響を与えました。
w-inds.
「DA PUMP」の後輩グループとしてデビューしたダンス&ボーカルグループで、多彩なジャンルの要素を取り入れた楽曲とパフォ-マンスが特色です。J-POPにヒップホップ、クラブミュージック、ロックといったジャンルを融合し、のびやかなボーカルで歌い踊る姿でファンを虜にしました。
日本だけでなく、台湾や中国、香港、韓国、マレーシア、シンガポールやベトナムなどでも公演やイベント参加を行い、海外ファンも増えています。
WaT
ウエンツ瑛士と小池徹平によるボーカルデュオで、2016年まで活動しました。
俳優として活動する2人がストリートミュージシャンとして活動をはじめ、2005に、メジャーデビューを叶えると史上最速となる約2ヶ月でNHK紅白歌合戦出場を決めました。
LDH
「EXILE」を筆頭に、「三代目J SOUL BROTHERS」、「GENERATIONS」、「THE RAMPAGE」など、数多くのダンス&ボーカルグループが在籍しています。
ダンスパフォーマンスを重視しているグループが中心となっており、熱量のあるステージが特徴です。
Da-iCE
4オクターブのツインボーカルと圧倒的なダンススキルを持つ実力派ダンス&ボーカルグループです。楽曲はポップスやロック、R&B、エレクトロなど多彩で、提供を受けた楽曲に加えてメンバーによる作詞・作曲の楽曲も。それぞれが楽曲やアパレルブランド、アクセサリーなどのプロデュース、ドラマやミュージカルでの俳優活動といった多彩な活躍をしており、マルチな才能を発揮しています。アーティストの枠を超えた活動でファンを魅了しているグループといっても過言ではないでしょう。
純烈
2007年より活動している歌謡コーラスグループです。メンバーは2025年現在30代~50代、キャバレーや健康センター、スーパー銭湯での営業を行うなど一風変わったグループで、ファン層もミドル・シニア世代が中心。気さくなキャラクターで愛されています。
オーディション発のグループ
日本においては、基本的に”事務所に所属してレッスンを受ける”、または”路上ライブなどの武者修行を行い、アーティストやグループとしてデビュー”という道筋でアイドルとして活動が始まります。しかし、2020年代には、韓国発のオーディション番組(いわゆるサバ番)が台頭してきました。
「モーニング娘。」も1990年代にテレビ番組内で行われたボーカルオーディションから誕生しましたが、近年のアイドルオーディションでは、歌とダンスだけでなくセルフプロデュース能力も問われます。サバ番では一般ファンによる投票が大きな比重を占めている場合があること、課題ごとに順位がつけられることが、従来のオーディションとの大きな違い。参加者一人ひとりの成長過程を見られるため愛着が湧きやすく、デビュー前から熱心なファンが付くのも特徴です。
JO1
「PRODUCE 101」というアイドルオーディションから生まれた男性アイドルグループです。101人の練習生から10人程度が選ばれるという大型サバイバル番組で、視聴者による投票制度も話題を呼びました。
日本では「PRODUCE 101」3回にわたって行われ、弟分の「INI」、妹グループの「ME:I」がデビューしています。オーディションに合格しなかったメンバーによるグループが誕生することもあります。
BE:FIRST
ダンス&ボーカルグループAAAのSKY-HIが行ったオーディション「THE FIRST」から誕生したボーイズグループです。2021年4月からオーディションの様子が放送され、プロデューサーを務めるSKY-HIの熱さ、オーディション参加者のスキルに注目が集まりました。
オーディションでありながら、合宿審査ではSKY-HI自身も寝食を共にしてアドバイスをするなど、コミュニケーションを重視し、参加者同士も支えあって成長する姿が、新たなスタイルのオーディション番組として人気を博しました。
HANA
ラッパー、シンガーソングライターとして活動するちゃんみながプロデューサー、SKY-HIがエグゼクティブプロデューサーを務めたオーディション番組「No No Girls」から生まれたガールズグループです。
国籍や見た目、体型、年齢に関係なくオーディションを行い、株式会社BMSGが掲げる「才能を殺さないために」というテーマのもと結成。力強い美しさに魅了されるファンが多く誕生しました。
timelesz
STARTO ENTERTAINMENT所属アイドルである「Sexyzone」は、メンバーの卒業を経て2024年に「timelesz」へと改名。さらに2024年5月から新メンバーオーディションを行いました。
同社のアイドルは「Jr.」と呼ばれる研修生期間を経てデビューするのが基本となっており、異例の事態といえます。一般候補生に加えて事務所内の俳優部で活躍するメンバーもオーディションに参加し、最終的に5人が加入しました。





