気象神社
神社

気象神社

都道府県東京都
親場所
氷川神社
氷川神社

Address

166-0003

東京都杉並区高円寺南4丁目44−19 氷川神社

気象神社について

東京・高円寺の「氷川神社」に併設されている、日本で唯一の気象神社(天気の神社)です。大切な日の晴天祈願、気象予報士資格の合格祈願などで訪れる方が多いほか、映画『天気の子』の聖地としても有名になり、ファンの方も参拝しています。

気象神社の御祭神

御祭神は、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)です。

「八意」はいろいろな立場で考える、「兼」は1人で2つ以上のことができるという意味を持ち、知恵の神様として知られています。

また、太陽神である天照大御神が天岩戸に隠れた際、天照大御神を外に出すための知恵を授けたのが八意思兼命。世界に再び「太陽」を取り戻して世界を救ったことから、「気象の神様」としても祀られるようになりました。

「八意」という名前の通り、『晴』『曇』『雨』『雪』『雷』『風』『霜』『霧』という8つの気象条件を司るともいわれています。

気象神社の歴史

元々は、昭和19年(1944年)に大日本帝国陸軍の陸軍気象部の構内に創建されました。軍が戦略を練るうえで、気象条件は非常に重要な要素だったため、予報は科学的根拠に基づいて行われました。しかし、予報的中を祈願するなど、気象神社は観測員の心のよりどころになったと言われています。

戦後、GHQが日本政府に対して発令した「神道指令」(※国家による神道の支援や天皇の神格化禁止)を受けて撤去されるはずでしたが残存し、氷川神社の先々代宮司により、高円寺氷川神社に遷座されました。

気象神社の見所

「氷川神社」の境内にある小さな神社ですが、その日の気温や湿度を表示する気象ビジョンや百葉箱など、天気にまつわる神社らしい個性が随所に見られます。

日本唯一の気象神社として、天気にまつわるお守りや絵馬などを授与しているのも大きな特徴なんです。

御守り

太陽の刺しゅうを施した「晴守り」は、絶対に晴れてほしい日に持っていると晴れを授けてくれると言われており人気です。日本の風習の一つで、晴天を願って軒先に吊るす「てるてるぼうず」を模したお守りやおみくじも、その可愛らしさから人気が高いとか。

下駄絵馬

また、日本には「明日天気になーれ」という掛け声とともに、足に履いた下駄を蹴り上げ、地面に落ちた状態で翌日の天気を占う「天気占い」があります。絵馬はそれにちなんで、下駄の形になっています。

日本古来のおまじないに因んだこの「下駄絵馬」に、旅の安全と恵まれた天候を願うのも素敵ですよね。

可愛らしい「猫」の石像

A speckled stone cat statue with a pendant necklace sits on a stone pedestal with small offerings

神社で深く愛された『ミケさん』の石像 / Photo AC

また、氷上神社・気象神社の境内に住み着いていた三毛猫・ミケさんの石像もあります。生前、人にも猫にも近寄らず、神社を静かに見守っていたミケさんはシンボルの1つとなっており、ミケさんをモデルにしたお守りも拝受することができます。

映画『天気の子』の聖地としても有名

新海誠監督が出掛けたアニメ映画『天気の子』では、「天気の巫女にまつわる伝承」を調べるシーンや、晴天を願う人々のシーンで気象神社が登場します。

劇中の気象神社とは違い、「龍の天井画」は実在しませんが、下駄絵馬が並んでいる様子は見られますよ。

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