下谷神社について
奈良時代に創建された神社で、都内最古のお稲荷様です。東京メトロ銀座線「稲荷町駅」の地名は、この神社の旧称が由来となっています。
下谷神社のはじまり
人皇第45代聖武天皇の御代天平2年(730年)、峡田(現在の荒川区)の稲置(管理者)らが、大年神・日本武尊の御神徳ををお祀りしたのが始まりだと伝えられています。
寛政10年(1798年)に初めて寄席が行われた地で、境内には「寄席発祥の地」という石碑も建っています。
御祭神
素戔雄尊 (スサノオノミコト) の御子である大年神(オオトシノカミ)を祀る神社です。大年神は穀物の神として知られており、商売繁盛と家内安全のご利益があるとされています。
また、第12代景行天皇の息子で伝説的英雄・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)も祀っています。
下谷神社の続く歴史

稲荷神社の奉納された狛狐 / Photo AC
創建後は何度か移転し、昭和3年に現在の場所に本遷座し祀りました。明治5年には「下谷稲荷社」から「下谷神社」に名称を改めています。
江戸時代には初代山生亭花楽による5日間の寄席興行が行われるなど、エンターテインメントの発祥地としても愛されてきました。
戦争の災禍に遭いながらも御神体や御宝物、社殿は損害を受けず、荘厳さを保っています。
下谷神社は「芸能」「水」のパワースポット
寄席発祥の地であることから、「芸能」「水」のパワースポットといわれています。猛暑日にはドライミストも稼働しており、涼を感じるとともに清めの効果も得られるんですよ。
趣ある「龍」をあしらった御朱印帳
社殿の天井画は近代日本画の巨匠・横山大観によるもの。関東大震災による社殿焼失で移転する際に描かれました。迫力がありながら優美な龍は見ごたえがあります。大観の龍は御朱印帳のデザインにもなっています。
旅の思い出にぴったり「パンダ」の御朱印
上野は、駅からほど近くにある上野動物園のジャイアントパンダが大人気なことから、駅構内や周辺のお店でパンダグッズを見かけるエリア。下谷神社の月替わり御朱印にも、季節の行事やアイテムを楽しむ可愛らしいパンダが登場します。
※ 期間限定のデザインと授与期間は公式サイトのお知らせから確認できます
正岡子規の「句碑」や催される年間行事
そして、寄席発祥の地という碑に加え、俳人として知られる正岡子規の句碑も建っています。子規が台東区で詠んだ句を刻んだ11の句碑のうちの1つで、寄席発祥の地にちなんだ句が刻まれています。
他にも、1000年以上の歴史を持つ「下谷神社大祭」、「稲荷祭り」といった年間行事が多数。地域の方はもちろん、全国から多くの人が集まる神社となっています。
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