国立劇場について
東京都千代田区、「半蔵門駅」と「永田町駅」の間に位置する劇場です。歌舞伎や文楽、日本舞踊、邦楽、雅楽、落語、郷土芸能など、伝統芸能の主催公演及び伝承者の養成を行っています。
独立行政法人日本芸術文化振興会が運営しており、敷地内に「国立劇場」と「国立演芸場」が存在しています。建て替えのため2023年に閉館し、現在は都内の劇場や市民センターなどで主催公演を続けています。新劇場は2029年の完成が予定されていましたが、再整備事業の入札が複数回にわたって不落札に終わり、2026年1月現在、再開時期は未定となっています。
また、独立行政法人日本芸術文化振興会ではこのほかにも渋谷区の「国立能楽堂」と「新国立劇場」、大阪の「国立文楽劇場」、沖縄の「国立劇場おきなわ」を運営しており、日本の伝統文化継承の中心的存在といえます。
伝統芸能の保存と復興を担う劇場
国立劇場は、1966年に開場しました。戦後の日本において急激な西洋化が進む中、伝統芸能の担い手の減少を懸念して設立された劇場です。敷地内には、歌舞伎・日本舞踊・演劇に使用する大劇場、文楽や邦楽、雅楽、琉球舞踊、小規模な日本舞踊公演などに使用する小劇場、落語や園芸に使用する国立演芸場を備えていました。
現在、施設・設備上の安全性が確認できた一部のエリアは貸し出しが行われており、舞台稽古やワークショップ、勉強会などの用途で使用されています。
伝統文化の担い手を育成する役割も
「国立劇場養成所」では歌舞伎俳優、歌舞伎音楽の奏者、寄席囃子や太神楽(獅子舞や二人羽織、傘回しなど)、能楽師、文楽(太夫、三味線、人形遣い)、沖縄の組踊の養成が行われています。研修生、既成者の公演、発表会も定期的に開催されており、若手の研鑽の成果を見ることができます。
国立劇場の建て替え完了までは、各地で公演を実施
現在は国立劇場と国立演舞場が閉鎖されているため、公演は新国立劇場の小劇場・中劇場を中心に、外部劇場で行われています。
定期的に伝統芸能の鑑賞教室も開催しており、お子さんや初心者向け公演、海外観光客や日本の伝統芸能に興味がある方に向けた6ヶ国語の字幕付き公演などがあります。時期や年度により、歌舞伎、文楽、能楽……と様々な公演の鑑賞教室が行われます。
国内の各地で資料展示や講座を開催中
国立劇場の図書館や視聴覚室、各地の劇場や施設などで、主催公演の舞台写真、記録映像・録音といった資料の公開が行われています。「国立オンライン劇場」では様々な公演のダイジェスト映像も公開されており、伝統芸能に気軽に触れることができます。
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