滋賀県
滋賀県

滋賀県

Shiga

滋賀県の位置

滋賀県は、日本の西側に位置する近畿地方の一県で、2府4県からなる関西地方に属しています。県庁所在地は大津市で、総人口は2026年1月時点で約140万人です。

滋賀県の最大の特徴は、県面積のおよそ6分の1を占める琵琶湖の存在です。琵琶湖は、京都府や大阪府へ飲料水や産業用水を供給しており、「近畿の水瓶」とも呼ばれています。

隣接する地域は、北に福井県、東に岐阜県、南東に三重県、西に京都府と、複数の府県に囲まれています。なかでも京都府とは、同じ近畿・関西地方に属することから古くから結びつきが強く、京都と滋賀の頭文字を取って「京滋(けいじ)」と呼ばれ、ともに京都都市圏に含まれています。また、JRを利用すると大津駅から京都駅までは約10分と非常に近く、滋賀県に住みながら京都府へ通勤・通学する人も少なくありません。

そして、滋賀県は日本列島の中でも47都道府県のうち8県しかない「海に面していない県」の一つですが、琵琶湖があることで漁港が20港も存在するという、全国的にも珍しい特徴を持っています。

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滋賀県の特産品

滋賀県は、琵琶湖をはじめとする豊かな自然に恵まれており、さまざまな食材が育つ地域です。その味わいは、全国各地の特産品にも引けを取らないほど高く評価されています。

食品分野では、海外からも注目を集める近江牛をはじめ、琵琶湖で育った湖魚を使った郷土料理が有名。また、自然環境が豊かな土地ならではの新鮮な野菜や果物も多く、食の魅力が詰まっています。

さらに滋賀県には、伝統的な工芸品も数多く残されており、信楽焼や彦根仏壇などは日本国内でも広く知られています。

食べ物

近江牛

近江牛

近江牛は、日本三大和牛の一つに数えられる滋賀県を代表するブランド牛。自然豊かでストレスの少ない環境と、琵琶湖の恵まれた水源で育てられており、その希少性と品質の高さで知られています。口に含むと、上品な甘みととろけるような食感が広がり、多くの人がその美味しさに驚かされます。すき焼きやステーキなど、シンプルな調理法で味わうのが一般的で、肉本来の旨味をダイレクトに楽しむことができます。

近江米

近江米

品質の高さと生産量の多さから、滋賀県は「近畿の米蔵」とも呼ばれています。現在、近江米の代表的な品種には、「みずかがみ」や「きらみずき」、「コシヒカリ」などがあり、それぞれに異なる魅力があります。甘みの強さやお米のつや、歯ごたえなどに違いがあり、料理や好みに合わせて選べるのも近江米の魅力の一つです。

鮒ずし

鮒ずし

鮒ずしは、琵琶湖で獲れた魚とお米を塩漬けにし、長期間発酵させて作る滋賀県の伝統的な郷土料理です。もともとは保存食として食べられていましたが、現在では祝い事など特別な席で振る舞われることが多くなっています。魚を発酵させているため、独特の香りと味わいが特徴で、一度食べるとクセになると感じる人も少なくありません。

焼鯖そうめん

焼鯖そうめん

焼鯖そうめんは、焼いた鯖をしょうゆ・みりん・砂糖で甘辛く煮込み、その煮汁でそうめんをやや硬めに茹でて仕上げる、滋賀県長浜市の郷土料理です。もともとは長浜市の家庭料理として親しまれていましたが、1990年頃から観光客向けに飲食店で提供されるようになり、次第に滋賀県を代表する名物料理として広まっていきました。

工芸品・その他

信楽焼

信楽焼

信楽焼は、滋賀県甲賀市信楽を中心に県内で作られている陶器で、日本六古窯の一つにも数えられる伝統的な工芸品です。粘り気のある良質な土を使用しており、耐火性に優れているのが特徴です。そのため、食器や火鉢をはじめ、実用性の高い器が多く作られてきました。また、水鉢や、福を呼ぶ縁起物として全国的に知られるたぬきの置物など、信楽焼ならではの作品も数多く生み出されています。

近江上布

近江上布

近江上布は、滋賀県の湖東地方で作られている伝統的な織物です。細い麻糸を用いた、涼しげな透け感と上品な絣模様(かすりもよう)が大きな特徴です。湖東地方では、室町時代から麻織物の技術が受け継がれており、その歴史と技術が評価され、1977年には国の指定伝統的工芸品に登録されました。

彦根仏壇

彦根仏壇

彦根仏壇は、滋賀県彦根市で製造されている金仏壇の総称です。主に、ひのき・スギ・けやきなどの良質な木材を使用し、漆と金箔を施して作られています。その起源は江戸時代中期にさかのぼり、彦根城の城下町で武具の製造に携わっていた職人たちが、平和な時代を迎える中で仏壇製造へと転身したことが始まりとされています。高度な技術と美しさが評価され、1975年には国の指定伝統的工芸品として認定されました。

大津絵

大津絵

滋賀県大津市で江戸時代初期から描かれてきた民画です。商売繁盛や家内安全などの願いを込めたお守りや縁起物として、地元の人々に親しまれてきました。紙に描かれるほか、掛け軸や絵馬、ひょうたんなど、さまざまな形で商品化されており、観光土産としても人気があります。

滋賀県へのアクセス

滋賀県には空港がないため、最も便利なアクセスは大阪府の大阪国際空港(伊丹空港)です。その他にも、関西国際空港や愛知県の中部国際空港も、滋賀県へのアクセスが比較的しやすい空港として利用できます。

大阪国際空港から滋賀県大津市の大津駅までは、所要時間はおよそ1時間20分です。

県内の観光には、電車やバスの利用が便利。観光スポットの中には駅から少し離れた場所も多いため、まず電車で最寄り駅まで移動し、そこからバスに乗って観光地付近で下車すると効率よく回ることができるでしょう。

滋賀県の歴史

現在の滋賀県の県庁所在地である大津市には、明治時代に「滋賀郡大津町」が存在していました。このことが、県名「滋賀県」の由来の一つとされています。滋賀県に改称されたのは1872年で、それまでの大津県から名称が変更されました。「滋賀」という名前には諸説あり、石や岩が多い地を意味する「石処(しか)」や、砂州や低湿地を意味する「砂処(すか)」などがあるといわれています。

かつては交通の便が悪く、戦前までは滋賀県から東京や大阪などへ移住する人も珍しくありませんでした。しかし、太平洋戦争後に交通の利便性が向上し、大津市や草津市は京都府や大阪府の会社勤めの人々のベッドタウンとして発展し、人口も増加しました。

滋賀県について

日本一大きな湖「琵琶湖」

A calm blue lake reflects the sky, with distant mountains and a town on the horizon.

Biwa Lake / Photo AC

琵琶湖は面積670平方キロメートル、水量は約275億トンを誇り、日本一大きな湖として広く知られています。

湖には1700種類以上の生物が生息しており、そのうち60種類以上は世界で琵琶湖にしかいない固有種です。

また、琵琶湖ではカヌーやSUPなどのマリンアクティビティを楽しむことができ、遊覧船やグランピングなども充実しているため、老若男女問わずさまざまな楽しみ方ができます。

甲賀忍者体験ができる「甲賀の里忍術村」

A hanging scroll with a kanji character on a distressed wall, next to a dark wooden sliding door

Ninja Karakuri Yashiki / PIXTA

滋賀県甲賀市には、甲賀忍者体験ができる観光スポット「甲賀の里忍術村」があります。ここでは、忍者服をレンタルして手裏剣投げ体験や忍術修行が楽しめるほか、仕掛けが満載のからくり屋敷に入ることも可能です。

さらに、世界一の忍者資料を揃えた甲賀忍術博物館では、忍者の武具や暗号書などを見学することができます。お土産には手裏剣や忍者服などの忍者グッズもあり、忍者ファンには必見のスポットです。

ユネスコ世界文化遺産「比叡山延暦寺」

A traditional Japanese temple complex with red buildings and gray roofs against a forested hillside under a blue sky.

Hiezan Enryakuji Temple / Photo AC

滋賀県大津市にある比叡山延暦寺は、標高848mの比叡山全体を境内とする広大な寺院です。

寺は滋賀県と京都府の県境に建てられており、境内からは琵琶湖や京都の町並みを一望できる点が、多くの参拝者や観光客に人気です。

比叡山延暦寺は、その歴史的・文化的価値が評価され、1994年12月にユネスコ世界文化遺産として登録されました。